第60話 =乱戦の乱入者=
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よろしくな」
少々頭を下げて「どもども」といいながら握手に応じてくれるレコン。が、また飛び去る。
「…ってそうじゃなくて!!大丈夫なのリーファちゃん、スパイとかじゃ…」
「平気平気。あたしも最初は疑ったけどスパイにしては天然ボケ入りすぎてるし」
「確かに、キリトだしな」
「2人ともひっでぇ」
あはははは、と笑っているとレコンが自分がここに来た理由を教えてくれた。どうやらアイテムの分配の場所を知らせにきたらしい。それを聞いたリーファは少し考えるように唸って少しの間のあと口とメニューを開いた。
「あたし、今日の分配はいいわ。スキルにあったアイテムも無かったしね。あんたに預けるから4人で分けて」
「へ……リーファちゃんは来ないの?」
自分のアイテム欄にあるその分配するアイテムをトレード欄に入れながら言うリーファに情けない声を出すレコン。
「うん。お礼にキリト君とリクヤ君に一杯おごる約束してるんだ」
「……」
リーファのその一言にレコンは無言のままこちらを睨んでくる。
「…俺らなんか悪いことした?」
キリトに聞こえるくらいの小声で聞くと。彼もこちらに顔を向けて小声で返してきた。
「俺にはまったく心当たりは無いけど…」
その意見には俺も賛成だった。俺たちがこのレコンと会ってからのことは「スパイじゃないか」と疑われたことと「一杯おごってもらう」の2つくらいだけのはずだ。
「ま、そういうことだから次に狩りの時間とか決まったらメールしといて。行けそうだったら参加するからさ、じゃあお疲れ」
俺たちが悩んでいる中、リーファはレコンにそう伝えてこの場から逃げるように俺たちを引っ張ち歩き始めた。後ろでは言われたレコンが先ほどよりも情けない声でリーファの名前を呼んでいるが無視らしい。
「どんまい…レコン」
なぜか俺の口からそんな言葉が出ていた。
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