第60話 =乱戦の乱入者=
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わりと地面に降り立つことが出来た。
「……もっと練習だな」
まだまだ課題は多そうだ。無事に降り立った俺は先ほどリーファの言った塔の元に移動した。たくさんの人がその場で止まっており皆が同じところに視線を向けていた。どうやらあの黒衣の少年が塔に激突してそのまままっ逆さまに落下したらしい。
「大丈夫か、キリトー」
「……あんまり、でも魔法が見れたからちょっと得かな」
どうやらこのキリト、墜落したダメージを回復してもらうのにリーファから魔法をかけてもらったらしい。そういえば魔法で思い出したけどテイルズの呪文って使えるのかな…今度ユイに聞いてみよう。
「リクヤ君は……無事みたいね」
「こいつみたいに馬鹿じゃないからな」
そうキリトに親指を向けながら街を見る。もちろんのことだが現実には無いような風景で全体がジェイドグリーンに輝いており
ここを悪く言うやつは絶対にいないと確信できる。リーファによるとどうやらここスイルベーンは別名が《翡翠の都》というらしい。
「そういえばさ、スプリガンってのは何が得意なの?」
「えっとねトレジャーハント関連と幻惑魔法かな。どっちも戦闘には不向きだから不人気種族ナンバーワンなんだよね」
「じゃあヴォルトは?」
流れに乗って聞いてみるとどうやら雷魔法はもちろんのこと付加魔法というのも得意らしい。その代わり全体パラメータが低いから前線に出ることが少なくなってしまうせいで人気度も上がらないらしいが。
キリトを起こしてリーファ行きつけの店に向かおうとすると突然「リーファちゃーん」という少年の大声が聞こえた。その方向を見ると緑のおかっぱ頭の少年が右手を振ってこちらに駆けてくるのが見える。
「あぁ、レコン」
レコンと呼ばれた少年はリーファの前で眼を輝かせながら口を開いた。
「すごいや、あれだけの人数から逃げ切るなんてさすがリーファちゃん……って…」
不意にそのリーファの両隣に立つ俺たちを見たらしく飛びのいてダガーに手を伸ばそうとしていた。
「な…スプリガンじゃないか……それに……そちらは?」
「ヴォルトだけど…」
このレコンという少年の反応からどうやら知れ渡っているわけでの無いらしい。紫がテーマカラーの種族はインプがあるがインプの紫はもっと濃くてスミレではなく黒っぽい紫だ。
「…で、なんでそのスプリガンとヴォルトがここに!?」
「あ、いいのよレコン。この人たちが助けてくれたの」
「…へ?」
唖然とするレコンを指差してリーファが紹介してくれた。
「こいつはレコン。あたしの仲間なんだけど、君たちと出会うちょっと前にサラマンダーにやらちゃったのよ」
「そりゃすまなかったな。俺はキリトだ」
「俺はリクヤ。
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