第60話 =乱戦の乱入者=
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われるが本当に知らないので何がいけないのかを聞くとどうやらシルフ領では俺たちは攻撃不可らしいのだが逆は有りなのらしい。
「なるほど…でも皆が襲ってくるってわけでもないんだろ?リーファさんもいるしさ。シルフの国って綺麗そうだから見てみたいなぁ」
「……リーファでいいわよ。まぁキリト君がいいなら…リクヤ君はどうするの?」
「……そうだな、俺もスイルベーンって場所は見てみたいから一緒に行くよ」
そういうと俺たちのように左手を立て…ず、リーファは背中の翅を広げて軽く震わせていた。
「あれ?リーファって補助コントローラっていらないの?」
俺が質問するとリーファは少しドヤ顔をしかけていたがすぐに表情を直して聞いてきた。
「まぁね。…君たちは?」
「ついさっきログインしたばっかだから」
と、左手のコントローラをリーファに見せる。
「そっか。随意飛行はコツがあるからね。…出来る人は出来るんだけど……試してみよう」
リーファに後ろを向くように言われて俺たちはそろってクルンと体を半回転させる。レクチャーをしてくれるらしく肩甲骨あたりに手を当てていた。肩にいるユイは飛び方なのかリーファがキリトに触れていることかは知らないけど興味心身でソワソワしている。
「ここ触ってるのわかる?」
「肩甲骨辺りか?」
「うん。…でねここんところから仮想の骨と筋肉が伸びていると想定して、それを動かすのが随意飛行のコツだよ」
彼女に言わせればイメージだけで飛ぶのではないらしい。
「仮想の骨?…筋肉?」
隣のキリトの肩甲骨がが動き、その頂点から生えている黒い羽がその動きに同調してかすかに震えているのがわかる。が、俺のはどうやらまったく動いていないらしい。
「……っ!」
気合を入れてみるもどうやら動く気配は0のようだ。
「ま、まぁコツを掴んだらきっとできるよ」
「その慰めがいまは辛いな…」
隣のキリトはすでに大きく翅を振動させていた。あとはきっかけ…らしいのだがどうもそれが生まれないらしい。リーファが少し押そうとした瞬間、それを手で制した俺は思いっきりキリトに技を打ち込む、というくだらないことを思いついていた。
「……掌底破!」
がら空きな背中に向けて手のひらの硬い部分を思いっきり打ち付ける。そしたらまるでロケットのように斜め上へと飛び出していった。
「うわぁぁぁぁぁ!?」
どんどん悲鳴が小さくなっていき体も小さくなる。ばさばさと葉を鳴らす音がしたと思うとキリトの体はあっという間に梢のかなたへと消えていった。
「……やべ」
「もぅ!なにやってるのよ!」
「にぃ!やりすぎですー!!」
だって悔しいから…とはいえないので一気にコント
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