第60話 =乱戦の乱入者=
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線を向けられた俺はユイを説明する言葉が見つからなかった。「ソードアート・オンラインでのAIなんだ」だと完璧にアウトだし「俺たちが作ったんだ」だとこれもチートに近くなりそうなので通報されてしまう。
「ねぇ、それってプライペート・ピクシーってやつ?」
「へ…?」
「あれでしょ、プレオープンの販促キャンペーンで抽選配布されたっていう……へぇー、初めて見るなぁ」
「あ、わたしは「…シー!」…むぐぅ…」
なにやら勘違いしているならそれでいい。口走ろうとしたそのプライベート・ピクシーもどきを黙らせてその話に乗ることにしとこう。
「そ、それ。俺くじ運いいんだよ」
「ふぅーん」
そう、キリトはじろじろと見られている。だが、さすがはごまかすのが上手いキリトなのか昔アカウント作ったとか云々で上手くごまかせた…と思う。
「それはいいけど……なんでスプリガンがこんなところにいるのよ。ヴォルトは船だからわからないことも無いけど…」
どうやらヴォルトは無名というわけではないらしいな。
「…道に迷って…」
「迷ったぁ!?」
…それ無理やり過ぎないか?などと思っているとその嘘に気づいたのか少女は噴き出して笑い始めた。
「ほ、方向音痴にも程があるよ。君変すぎー!」
…ごまかせている、のか?あの傷ついたような顔は演技なのか馬鹿にされて普通に傷ついているのか…やるな、などと無駄に感心していると笑いながらその少女は長刀を鞘に収めた。
「まあ、ともかくお礼を言うわ。助けてくれてありがとう。あたしはリーファって言うの」
「…俺はキリトだ。この子はユイ」
ユイは紹介されるとキリトの手のひらでペコリと頭を下げた。
「俺はリクヤっていうんだ。よろしく」
そういいながら握手を求めると快く応じてくれた。
「ねぇ、君たちはこれからどうするの?」
「…ない!」
「……そんな自身満々に言われても…」
だって自信満々に言うしかないじゃないか。こんなところで嘘ついたってなんにもならないし…と思っているとどうやら近くの町で一杯おごってくれるらしい。
「どう?」
「それはありがたいな。実はいろいろと教えてくれる人を捜してたんだ」
「いろいろって?」
「あの馬鹿でかい樹のこととかさ」
俺が視線を木々で隠れている方へと向けるとあてがあるらしく「あぁ」とリーファが呟いた。
「世界樹のこと?いいよ、あたしこう見えても結構古参なのよ。……じゃあ、ちょっと遠いけど北の方に中立の村があるからそこまで飛びましょ」
「……あれ?スイルベーンって街じゃないのか?」
「君たち、なんにも知らないのね。あそこはシルフ領だよ?」
リーファに呆れられるように言
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