第60話 =乱戦の乱入者=
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「……遅いな〜お前」
「うるさいな…飛ぶなんて経験したこと無いから仕方ないんだって」
どんどん加速していくキリトについていくのが精一杯な俺。どうやら飛行は相当不慣れらしい。…今更だけど。
「で、飛ぶのはいいけどさ。そろそろ着地しないと…」
もうすでにユイの言っていた1人と3人が見えてきた。元からゆっくりだったおかげでその木陰に俺は着地したがキリトはスピードを殺せずにそのまま突っ込んでしまっていた。
「…はぁ……」
たく、胸にユイがいること忘れるなよな…そう妹の心配をしながらキリトの突っ込んだ場所へと向かった。
ちょうどそこでは金髪のポニーテールの少女は紅い鎧を装備したランス使いにそう威嚇している。だが、それも聞く耳を持つ訳が無くランスを構えていた。が、突然のキリトの乱入により全員がそのスプリガンに視線を向けていた。
「…なんつー落ち方してるんだよ…たく」
見事というべきか馬鹿というべきかキリトは頭から綺麗に落ちている。
「大丈夫か、キリト…」
「いつつ……着地がミソだな、これは」
そんなキリトの手を取り立たせるとポニテの少女は必死でなにやら叫ぼうとして口を開いた。
「何してるの!?早く逃げて!!」
逃げるといわれても…普通に言ったら逃げれはしないから戦った方が恐らく楽できそうな気がするんだよな。
「…重戦士3人で女の子1人を襲うのはちょっとかっこよくないな〜」
どうやらキリトも同じことを思ったらしくあからさまにけんかを売っている。
「なんだとてめぇ!」
「女の子襲うって…あんた等男として恥ずかしくないのかな」
どうやら俺たちの発言に怒りが頂点に達したらしく翅の色から恐らくサラマンダーの重戦士2人が俺とキリトを前後からはさんでランスを向けてきた。
「のこのこ出てきて馬鹿じゃねぇのか。望みどおりついでに狩ってやるよ!!」
そういい、前にいるサラマンダーがバイザーを降ろし、直後ルビー色の光を引きつつ突進攻撃を繰り出してきた。後ろを見ると俺たちが回避したあとに追撃するためにいるらしい。
「……遅っそいな」
その突撃は普通の人から見たら速いもんだけど一応毎日ボールを追っている身としては遅すぎて話にならない。まだ美菜実のボールの方が10倍は速いかな、などと思いながら人差し指と中指の二本でそのランスの切っ先をつかむ。ガードエフェクトが発生し光と音があたりに響く。
「よっと」
つまんだランスを持っている人ごと後ろにいるサラマンダーにぶつけるように投げる。すると見事に体が当たってサラマンダー2人は見事地面へと落下した。
「あとお願い」
「おう。……ええと…あの人たち斬ってもいいのかな?」
どうやらポニテの少
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