第三十九話 参観
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でも何を作ろうか?)
闇慈はしばらく右人差し指で自分のこめかみを突付きながら考えていた。ここで一誠を見てみると一誠は鼻血を出しながらリアスのミニチュアを作成しているようだった。
(イッセーはリアス先輩か・・・)
ここで闇慈は脳裏に小猫の事を思い浮べた。
『闇慈先輩♪』
何時も昼食の時に見ていたあの笑顔を思い浮かべながら紙粘土に手をかけた。そして小猫の制服姿の大まかな形を作ると制服の形や髪型などの細かい所をを魔力で削るなど、形を整えて行った。
「ひ、兵藤君・・・」
『『おおっ!』』
どうやら一誠は完成したらしく周りからは賞賛の声が上がっていった。闇慈も一旦手を止め見てみるとリアスそっくりの紙粘土のミニチュアが出来ていた。
(凄いね、イッセー。僕も頑張らないと)
闇慈はスパートをかけ、一気に小猫の制服姿のミニチュアを完成させた。
(上手く・・・出来たかな?)
ここでデスが感想を述べてきた。
(ふむ。中々、良い出来じゃないか。お前の姫、その物じゃないか)
(そ、そうでしょうか?)
闇慈が答えていると教師も闇慈の元にやって来た。
「黒神君・・・」
「あ、あの。完成はしたんですけど・・・どうでしょうか?」
「素晴らしい!!兵藤君と言い、黒神君と言い、君たちは凄い才能を持っていたようだ!!」
『『おおっ!!』』
闇慈の小猫の模型に周りも賞賛の声を上げた。周りからは・・・
「凄い!!小猫ちゃんにそっくり!!」
「小さくなったマスコットキャラの小猫ちゃん!!可愛い!!」
「でも兵藤のってリアス先輩だろう?てことは兵藤はーーー!!」
「そんな嘘よ・・・。エロ兵藤にお姉さまが!!」
「兵藤!!それを俺に五千で売ってくれ!!」
「黒神君!!それを私に七千で譲ってくれないかな?」
授業参観は何時の間にかリアスと小猫のミニチュアのオークションになっていた・・・
((これで本当に良いの(かよ)!?))
闇慈とイッセーは心の中で叫び声を上げていた。
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