第三十八話 水泳
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黒い水着がよく似合ってます」
「ありがとう、小猫ちゃん」
闇慈は小猫の頭を優しく撫でてやると小猫は顔を赤らめて俯いた。
「それじゃあ一緒に泳ごうか?小猫ちゃん」
「・・・あ、あの闇慈先輩」
「ん?どうしたの?」
「・・・実は私・・・私」
闇慈の提案に小猫はモジモジしながらその場を動こうとしなかった。闇慈はまさかと思い、小猫に尋ねた。
「小猫ちゃん。もしかして・・・泳げない?」
「・・・(コクッ)」
「なら僕と一緒に練習しようか?」
「・・・良いんですか?」
「勿論♪」
小猫の問いかけに闇慈は笑顔で了承した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小猫はプールに入ると闇慈の手を借り、まずはバタ足の練習から始めた。
「(ブクブク)プハッ。(ブクブク)プハッ。」
「いちに、いちに・・・良いよ小猫ちゃん。その調子」
小猫は泳げないながらも足をバタつかせ25Mを泳ぎきった。隣のラインでは小猫同様にアーシアも泳げないらしく、一誠から泳ぎを習っていた。
「うん。よく泳ぎきったね」
「・・・闇慈先輩のおかげです」
「僕は小猫ちゃんの手伝いをしたまでだよ。どうする?まだ続ける?」
「・・・はい」
「分かった。じゃあもう一回同じように泳ごうか?」
「(コクッ)」
そして再び泳ぎ始めた。しかし途中で思わぬアクシデントが起こった。
「(ブクブク)プハッ。(ブク・・・ブクッ!?)」
突然小猫がバタ足を止め、沈み始めた。これを見た闇慈は・・・
「(不味い!!足がつったのか!?)小猫ちゃん!!」
闇慈はすぐさま小猫を抱え上げ、抱っこの要領で抱き締めた。
「ケホッ・・・ケホッ」
「小猫ちゃん!!大丈夫!?」
「・・・闇慈先輩。怖かったです・・・」
「無事で良かった。練習は一旦中止して休もう。足の状態も確認したいしね」
「・・・はい」
闇慈は小猫を抱え上げたままプール内を移動し、プールサイドに敷いてあったビニールシートの上に小猫を優しく寝かせ、小猫のつった足をマッサージしながら確認し始めた。
(闇慈先輩ってマッサージが上手です。それに・・・先輩に触られているので凄く恥かしいです///)
「酷くはないけど、少し冷やす必要があるみたいだね。保健室に行って冷えたタオルを貰ってくるから小猫ちゃんは休んでて?」
「・・・すみません、闇慈先輩」
「気にしないで?」
闇慈は更衣室で一旦制服に大急ぎで着替え、保健室に向かった。しかしそこで校舎を見ている一人の銀髪の男子が目に入った。
(誰だろう?ここの生徒じゃない。でもこの力って!!)
闇慈が疑問に思っていると銀髪の男子も
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