番外4 姉妹
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負けて以来。ライザー様は引きこもりになっちゃったんだ。だからレイヴェル様に頼んたの。そしたらお館様に掛け合ってくれて今日だけ許可を貰えたの」
「なるほどね。二人はこれからどうするの?」
闇慈の問いかけに二人は顔を見合わせ、考え始めた。
「う〜ん。何も決めてないね?ネル」
「どうしよう?イル。お兄さんは?」
「僕はこれから買い物。母さんから頼まれてね」
それを聞いた二人は再び顔を見合わせ、頷いた。
「その買い物。私達も手伝うよ♪」
「えっ?良いの?」
「うん♪さっきも助けて貰ったしね」
「じゃあお願いしようかな」
「「えへへ。決〜まり♪じゃあ行こう」」
イルは闇慈の右手を、ネルは左手を掴むと勢いよく走り出した。
(全く。手のかかる姉妹だよ・・・でも嫌いじゃないけどね)
そう思っている間にスーパーに着いた。
「さてと何を買うのかな」
闇慈は貰ったメモを開き材料を確認した。それを見ていたイルとネルは・・・
「「私たちが取ってきてあげる。お兄さんはここで待ってて?」」
メモを闇慈から取ると買い物カゴを二つ取りそう言った。
「でもここは二人は初めてなんだよね?迷ったりしない?」
「もう!!お兄さんまで子供扱いする!!」
「もうイルとネルは子供じゃないもん!!」
「あはは。ゴメンゴメン。分かった。お願いするよ」
それを聞いたイルとネルは顔に笑顔を浮かべ、二人で奥に入っていった。
5分後・・・
「・・・そろそろかな」
闇慈が思っていると二人が買い物カゴに材料を入れて戻ってきた。
「ただいま〜〜お兄さん」
「お疲れ様。材料はあった?」
「うん・・・あったのはあったんだけど」
妹のネルが少し疑問の顔を浮べていた。
「何か問題でもあった?」
「材料の中に『豆腐』があったんだけど、『絹』と『木綿』があったんだよ。メモにもどっちか書いてなかったし、とりあえず二つとも持ってきたけど、どうしよう」
「なるほどね。ちょっとメモを見せてくれる?」
「うん。これだよ」
闇慈は姉のイルからメモを受け取り、内容を確認し始めた。
「たまご、牛肉、糸こんにゃく、白菜、えのき、春菊、豆腐・・・」
闇慈はこの材料から作ることが出来る料理を思い浮べた。
「・・・分かったよ♪」
「「えっ!?どっちか分かったの?お兄さん」」
「うん。これは多分『木綿』だね」
「どうして『木綿』なの?」
「この材料は多分『すき焼き』の材料だと思う。普通すき焼きには『木綿豆腐』を使うからね」
「へえ〜。材料だけで分かっちゃうなんて流石お兄さん♪」
「それ程でもないよ。じ
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