第三十六話 白龍
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が居なくなったことにより彼の魔方陣もなくなったようだ。それを確認した闇慈はセイクリッド・ギアを解除したが今まで感じたことのない疲労に襲われた。
それに基づき闇慈はそのまま仰向けに倒れそうになったが、小猫が倒れてきた闇慈の肩を掴んで優しく地面に寝かせてくれた。
「・・・お疲れ様でした。闇慈先輩」
「小猫ちゃん。怪我はもう大丈夫なの?」
「・・・はい。闇慈先輩が戦ってくれている間に朱乃先輩が治してくれました」
「大事に至らなくて本当に良かったよ」
闇慈は仰向けのまま右腕を上げ、膝を地面につけて心配してくれる小猫の頭を優しく撫でた。
「・・・ん///」
「さてと・・・こうしていたいけど祐斗の元に行かないと・・・。手伝ってくれる?小猫ちゃん」
「・・・勿論です」
闇慈は小猫の手を借りてゆっくり立ち上がると祐斗の元にやってきた。
「木場さん・・・また一緒に部活出来ますよね?」
意識を取り戻したアーシアが心配そうに祐斗に尋ねた。神が居ないことを知ってショックなのは明白だがそれでもアーシアは祐斗の事を心配しているようだ。大丈夫と答えようとした祐斗をリアスが呼んだ。
「祐斗、よく帰ってきてくれたわ。それに禁手だなんて、私も誇れるわよ」
「・・・部長、僕は・・・部員の皆に。何よりも、一度命を救ってくれたあなたを裏切ってしまいました。お詫びする言葉が見つかりません・・・」
そこに闇慈が祐斗に言葉をかける。
「それはこれからゆっくりとその『失敗』と『恩』を返して行けば良いと思うよ?祐斗。部長もそれで帳消しにしてくれますよね?」
「勿論よ。貴方は私の『騎士』。これまでの失敗はこれからに期待するわ、祐斗」
「部長・・・。僕はここに改めて誓います。僕、木場祐斗はリアス・グレモリーの眷属『騎士』として、あなたと仲間達を終生お守りします」
「うふふ。ありがとう。でも、それをイッセーの前で言ってはダメよ?」
見てみると、一誠が祐斗を嫉妬の眼差しで睨んでいた。
「俺だって、『騎士』になって部長を守りたかったんだぞ!でも、お前以外に部長の『騎士』を務まる奴がいないんだよ!責任持って、任務を完遂しろ!」
「うん、分かっているよ。イッセーくん」
祐斗はイッセーに頷いた。それを確認した闇慈は祐斗に右手を差し出した。
「これからもよろしくね?祐斗」
「こちらこそよろしく、闇慈君」
祐斗はその右手をしっかりと自分の右手で掴み、握手をかわした。
「さて」
ブゥゥゥン
突然、リアスの手が紅いオーラに包まれた。それには祐斗も疑問を抱いたようだ。
「あ、あの、何事でしょうか?」
「勝手な事をした罰よ、祐斗。お尻叩き千回ね」
「え
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