第三十四話 人心
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』、[夢幻の聖剣]『エクスカリバー・ナイトメア』、『透明の聖剣』[エクスカリバー・トランスペアレンシー]を融合させた聖剣らしくそれぞれの能力を使用する事が出来るようだった。今フリードが使っているのは『擬態の聖剣』の能力更に先端から枝分かれし、神速で降り注いでいるため『天閃の聖剣』の能力もプラスしているのだろう。しかし祐斗は四方八方から迫ってくる突きを全て防ぐ。
「なんでさ!なんで当たらねぇぇぇぇぇぇぇッ!無敵の聖剣様なんだろぉぉ!?昔から最強伝説を語り継がれてきたじゃないのかよぉぉぉぉ!なら!こいつも追加でいってみようかねぇぇっ!」
聖剣の先端が消えた。恐らく『透明の聖剣』の能力も付与してきたようだ。しかし祐斗は焦ることなく透明の斬撃をいなした。ここでゼノヴィアが横やりをフリードに当てて吹き飛ばすと、左手に聖剣を持ち、右手を宙に広げた。
「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」
空間が歪みだし、その中心にゼノヴィアが手を入れる。そして、次元の狭間から一本の剣を引きずり出した。
「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。デュランダル!」
「デュランダル・・・だって!?」
闇慈はその名前に驚きを隠せないようだった。デュランダルとはエクスカリバーに並ぶほど有名な伝説の聖剣。斬れ味だけなら最強と言われていた。
「貴様!エクスカリバーの使い手ではなかったのか!?」
驚きを隠せないのは闇慈だけでなくバルパーもだった。
「残念。私は元々聖剣デュランダルの使い手だ。エクスカリバーの使い手も兼任していたに過ぎない」
「バカな!私の研究ではデュランダルを扱える領域まで達してはいないぞ!?」
「それはそうだろう。ヴァチカンでも、人工的なデュランダル使いは創れていない。イリナや他の奴らと違って、私は天然だ。そしてデュランダルは想像を遥かに超える暴君でね。触れた物質を全て斬り刻む。使用者の言う事もロクに聞かないから、異空間へ閉じ込めておかないと危険極まりない聖剣だ」
「そんなのアリですかぁぁぁ!?ここに来てまさかのチョー展開!クソッタレのクソビッチが!そんな設定いらねぇんだよォォォォ!」
フリードが殺気をゼノヴィアに向け、枝分かれした透明の剣を放つ。
ガギィィィィン!
ゼノヴィアの一撃で、透明となっていたエクスカリバーが砕かれた。
「やはり、所詮は折れた聖剣。デュランダル相手にもならない」
「ところがぎっちょん!!」
「なに!?」
しかしもう一つの斬撃がゼノヴィアの背後に迫っていた。間に合わないと判断したゼノヴィアは防ぐことにしたが・・・
バキン!!
届くことは無かった。今の斬撃を切り裂いたのはセ
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