第三十三話 番犬
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スはイッセーとリアスと朱乃が対峙していた。しかし地獄の番犬と言われるだけのことはあり、苦戦しているようだ。闇慈は足に魔力を溜め、ケルベロスとの距離を一瞬で縮め、がら空きの横腹にそのまま蹴りを叩き込んだ。
「せいや!!」
ギャイン!?
ケルベロスは突然の痛み悲鳴を上げると少し吹き飛んだ。それを確認した闇慈は一誠の元に寄った。
「大丈夫?イッセー」
「助かったぜ、闇慈。アーシアと小猫ちゃんは?」
「無事だよ。僕が助けた」
しかし会話はここまでだった。突然、耳の鼓膜が破れそうな程の咆哮が響き渡った。そして闇慈はケルベロスを見てみると元通り立ち上がっていた。そして蹴られた事に怒りを抱いているみたいだった。
「くそっ!!どうすんだよ!?」
一誠は困惑の声と表情を浮べた。
(あのケルベロスはかなり速い。恐らくダークネス・クロスもかわされてしまう・・・ん?)
ここで闇慈はイッセーを見た。そこで何かを思いついたのかデスサイズ・ヘルを消した。
「おい!!闇慈!!何やってんだよ!?」
それを見た一誠は驚きを示していた。
そしてケルベロスもこのチャンスを逃すまいと闇慈に向かって走り出した。しかし闇慈は冷静だった。闇慈は両手を胸元にかざし、集中するように目を閉じた。そして黒い小さな球体が手と手の間に出来上がった。これを見たイッセーは・・・
「闇慈・・・それってまさか」
「そう言う事。イッセーの技・・・使わせて貰うよ!!」
そして闇慈は球体をその場に滞在させると格闘の牙突の構えを取り、こう叫んだ・・・
「・・・全てを深淵なる闇に引きずり込め!![闇の咆哮]『ダークネス・ハウリング』!!」
闇慈はそのまま勢いを付けた右手の牙突を黒い球体に突き刺した。その球体が弾けると極太の黒いレーザーのようなものがケルベロスに襲い掛かった。その太さはケルベロスの体を容易に飲み込んでしまう程だった。そしてそのレーザーのようなものが消えるとその軌跡には何も存在していなかった・・・まるでその場所だけ削り取られたかのように・・・
「闇慈。今のって俺の『ドラゴン・ショット』だよな?」
「うん。イッセーのことを見ているとふと思いついたんだよ」
「お前。まさか初見であれだけの威力をだしたのか!?」
「魔力の応用は少し自信があるからね。でも成功して良かった」
(お前を敵に回したくねぇよ・・・)
一誠も闇慈の規格外の強さに冷や汗を流していた。その後リアス達とも合流し、堕天使たちの元に急いだ。
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