第三十一話 協力
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も最大級に嫌悪されたものだ。処分を決定した当時の責任者は信仰に問題があるとされて異端の烙印を押された。今では堕天使側の住人さ」
「堕天使側に?その者の名は?」
「・・・バルパー・ガリレイ。『皆殺しの大司教』と呼ばれた男だ」
仇敵の名前を聞いた祐斗の目に決意みたいな物が生まれた。
「要するに堕天使を追っていけば、その男に辿りつくことが出来るってことみたいだね」
闇慈は話の要点をゼノヴィアに話すと彼女は軽く頷いた。ここまでの情報を提供してくれた二人に祐斗は自分の情報を出すことにした。
「僕も情報を提供した方が良いようだね。先日、エクスカリバーを持った者に襲撃された。その際、神父を1人殺害していたよ。やられたのはそちらの者だろうね」
この場にいる全員が祐斗の言葉に驚愕した。
「その者はどんな奴だった?」
ゼノヴィアが祐斗に詰め寄った。
「相手はフリード・セルゼン。この名に覚えは?」
(何処かで聞いた名前だな・・・あ!思い出した!あの外道神父か)
「フリード・セルゼン。元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。13歳でエクソシストとなった天才。悪魔や魔獣を次々と滅していく功績は大きかったわ」
「だが奴はあまりにやり過ぎた。同胞すらも手にかけたのだからね。フリードには信仰心なんてものは最初から無かった。あったのはバケモノへの敵対意識と殺意。そして、異常なまでの戦闘執着。異端にかけられるのも時間の問題だった」
イリナとゼノヴィアの返答に闇慈は少し首を傾げた。
「あの神父ってそんなに強かったんですね?僕と対峙した時はそんな感じはしませんでしたけど・・・」
「あなたはフリードと戦った事があるの?」
イリナの疑問に闇慈が答えた。
「ええ。その時はイッセーやアーシアに酷いことをしていたのでタコ殴りにしました」
「あはは・・・あの時の闇慈は容赦無かったからな・・・」
イッセーが思い出していたのか苦笑していた。その後話も纏まり教会の二人は帰っていった。
「・・・どうしてこんなことしたんだい?イッセー君」
「まあ。俺たちは眷属だし仲間だからよ。それにお前には何回も助けられているからな」
「それにこのまま祐斗を放って置いたら一人で解決しようとするから。その監視も兼ねてかな。祐斗が『はぐれ』とかになってしまったら先輩達もきっと悲しむと思うからね」
闇慈の付け足しに小猫が続けた。
「・・・祐斗先輩。私は先輩が居なくなるのは・・・寂しいです」
寂しい表情を浮べながら小猫が祐斗に近寄った。この時、闇慈の心の中で『何か』が反応した。
「・・・お手伝いします。・・・だから居なくならないで」
小猫の願望に、祐斗は困惑の表情を浮べていた
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