スーパーロボット大戦OGs
0088話
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奇襲されては一溜まりもなかっただろう。
もっとも、アフリカで散々にノイエDCに追い散らされ、ようやくここまで逃げてきて再集結を果たしたのだ。それで一息ついてしまってもしょうがないか。
そしてウォーダンの1撃の後には残りのシャドウミラーのメンバーによる一斉射撃。これで崩れない部隊はそういない。ここにハガネやヒリュウ改でもいれば話は違ったのだろうが。
「隊長、このまま攻撃を続けますか?」
エキドナからの通信が入るが、ここで手を抜いて逆襲を食らうのも馬鹿らしいか。
「そうだな……後5分攻撃続行。その後、降伏勧告をして従わないようなら殲滅戦に移行する」
「はっ、了解しました」
エキドナからの通信が切れると、T-LINKシステムで敵意を感じた方へとファイア・ダガーを発射。
まだ生き残ってこちらへとレクタングル・ランチャーを向けていた量産型ヒュッケバインMk-Uだが、次々とファイア・ダガーが命中して武器ごと右手が破壊される。
「降伏するか、それとも死ぬか?」
右手に持ったガン・レイピアの銃口を向けて尋ねる。
既に負け戦と悟ったのか、パイロットは大人しくコックピットから両手を上げてその姿を現した。
「降伏を認める。その場所で待っていろ。他の連邦の部隊にも直に降伏勧告をする」
次の敵を探そうとT-LINKシステムに集中しようとした時、降伏したパイロットからの声が聞こえてきた。
「待ってくれ! あんた達は一体……? ノイエDC、なのか? それにしてはリオン系の機体は見えないが」
「そうだな。俺達は別にノイエDCではない。協力してはいるが、別組織だ」
「何故だ! 何故地球に混乱をもたらす者達に協力するんだ!」
……さて、なんと答えるべきか。無視してもいいのだが、一度話を始めた以上は最後まで付き合うべきだろう。
個人的にはノイエDCに協力しているのは、ハガネやヒリュウ改という戦力を育ててアインストやインスペクターを倒して貰う為だ。あの2艦の危機感を煽る為にこの残存部隊には消えて貰わなければならない。シャドウミラーとしては戦乱を広める為に協力しているのだが、それを言っても相手を怒らせるだけだ。
となると、無難に。
「お前達では地球を守れないと判断したからだ。バン大佐の演説を聴いただろう? 今必要なのはイージスの盾ではなく、ハルパーの鎌なのだ、と」
それを言った時に、エキドナからの通信が入る。
「隊長、敵が降伏を申し出てきました。受け入れて構いませんか?」
「ああ。構わん。後処理は任せるぞ。俺は先にライノセラスまで戻っている。ヴィンデルに報告もあるしな」
「はい、お任せ下さい」
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