スーパーロボット大戦OGs
0088話
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部隊の中で出撃出来る機体がこちらへと向かってくる。
「ざっと50機か。さすが連邦軍、その数は驚異的だな」
戦力比にして、1:5。それだけを見るならこちらが圧倒的に不利なのだが、質で考えた場合はこの戦力比は逆転する。
「W16、指揮は任せたぞ!」
W16へと命令を下し、返事も聞かずにスレードゲルミルの前へと出る。
「W15が盛大なのをかましてくれたんだ。なら、次は俺の番だな。……T-LINKシステム、フルコンタクト! 集中・直撃・努力、ファントムっ!」
実に半年ぶりのT-LINKシステムへのフルコンタクト。湧き上がる想いそのままに、精神コマンドを平行使用し、ファントムを全機射出する。
同時に、ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。さらにクロノスに追加されたランツェ・カノーネ2門の砲門も展開する。
また、右手にガン・レイピア、左手にハルバート・ランチャーを構える。
「連邦よ、我等が贄となれ! 全機、射撃開始!」
レーザーブレードを展開したファントムが雨の如く敵へと降り注ぎ、貫通していく。
ビームガトリング砲を食らったリオンは出来損ないの人形の如く踊り、同時にその手足といった部品が周囲に散らばる。
リニアレールガンは量産型ゲシュペンストMk-Uを貫通し、爆散させる。
ランツェ・カノーネから放たれた多数のビームは量産型ヒュッケバインMk-Uを数機纏めて貫く。
ガン・レイピアから放たれたビーム弾がまだ陸にいるガーリオンの手足を貫き、ハルバート・ランチャーの光線がとどめを刺す。
グロウセイヴァーから放たれた攻撃の数々は、それこそ砂の城を飲み込む波のように敵を圧倒していく。
エキドナのヴァイサーガから放たれた地斬疾空刀が82式戦車ガヴァメントを数台纏めて吹き飛ばす。
ウォーダンに至っては、俺達が全力で射撃をしているというのにまるで気にした風もなく斬艦刀を使い、その刀の名前通りに連邦軍の艦を斬り捨てている。
たまに量産型Wの乗るエルアインスから放たれるG・レールガンが命中しているのだが、マシンセルがすぐにその損傷を回復させている様だ。
全機が射撃し始めてどのくらい経っただろうか。敵も一応反撃をしてきてはいるのだが、その数は次第に散発的になっていく。
戦力比1:5で圧倒的に不利な筈のその戦いは、気が付くと不利な筈の俺達が一方的に攻撃する展開となっていた。
実質的な戦力で言えば、恐らくそう差はなかった筈だ。しかし現実には俺達が一方的に蹂躙するという結果になっている。理由としては、まず最初のウォーダンの1撃。あれで戦力をごっそりと削られた上に奇襲の効果も重なり、殆どの兵士が状況を理解出来ないまま戦いが開始された。いくら歴戦の兵士とは言え、警戒心が緩んでいる状態で
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