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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
城塞都市メルキド
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<メルキド>

「何だ、このやる気の無い町は!?」
周囲を高い壁に囲まれる町メルキド…
そのメルキドの町を散策して、リュカが嫌悪を込めて言い放ったのが先程の台詞だ。

人々は大魔王の恐怖に脅え、生きる気力を無くしきっている…
最早死ぬだけなのだから、働いても意味がない…そんな事を言って怠惰に生きるだけで働かないのだ!
「確かに不愉快な根性の持ち主が多い町ですね!」
アルルも周囲を観察しながら軽く憤慨している。

「こんな町、さっさと滅んでしまえばいいんだ!」
「ちょ、父さん…流石にそれは言い過ぎでは?…それ程までに大魔王の存在が大きすぎるのですよ」
ティミーが優等生らしく、父の暴言を戒めるが、
「ドムドーラを思い出してみろ!大魔王の影響に脅えるという点では同じなのに、あんなにも前向きに生きている!…しかもあの町は、もう少しで水が干上がってしまいそうなんだぞ!それなのに僕達が辿り着くや、レミーラの魔法を憶えようと努力した!井戸が枯れ、大魔王に滅ぼされるだけの運命であれば、人工の光を作り出す必要なんてない…でも彼等は生きる事を諦めてないんだ!……それに比べてここの連中は……」
リュカの嫌悪は止まらない…

「わ、分かりましたよ…そんなに怒らないでくださいよ…情報を仕入れたら、さっさとこの町から出ましょう…」
リュカの剣幕にティミーもタジタジで、これ以上刺激しない様に心がける。
「じゃぁ…早く探さないと…ゾーマの島へと渡「オルテガ様!!」…え!?」
殆どの住民は家に引き籠もり、町行く姿を見せない中、一人の女性が路地から出てきて、アルル達を見るや大声で叫び走り寄ってきた!

「オルテガ様ー!お会いしたかったです!!」
「あ、いや…私は…むぐっ!」
泣き叫びながら走り寄ってきたと思ったら、勢いそのままにアルルへ抱き付き熱烈な口づけをしてきた!
「あ、良いなぁ…」
因みにコレはリュカの一言です。

「ん〜…ぶはっ!…い、いきなり何すんのよ!!!」
力任せに女性の口づけを引き剥がし、アルルは大声で怒鳴りつける。
「…あら?…オルテガ様…背が縮んだ?」
「ち、縮む訳ないでしょ!別人よバ〜カ!」
「え…べ、別人…!?う、うそ…」
女性はアルルを見据えて絶句する。
「良く見ろバカ!女よ…私は女なのよ!少しだけど化粧だってしてるでしょ!コレでも最近は少しは女っぽくなってきたって言われてるのよ!ぶっ殺すわよアンタ!」

「じゃ、じゃぁ…オルテガ様は…?」
「知るかバカ!こっちだってあのクソオヤジを探してんのよ!ホント不愉快な町ね!」
「お、落ち着いてよアルル…この人も悪気があった訳じゃ…むぐっ!?」
激怒する彼女(アルル)を落ち着かせようと、アルルの前に立ち塞がり宥めるティミー…
その彼氏((ティミ
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