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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
番外編  十五歳ルシア×S級モンスター×悪戦苦闘
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した結果だとルシアは感じていた。といってもまだまだ錬度やコントロールが甘いためルシアの右手から肩に掛けての皮膚も粉砕してしまったが。


 戦いが終わり応急処置をしながら、ルシアは良い経験になったと思うと同時に自分の異常性に気がつく。数分前まで格上相手に恐怖していたにも関わらずその時の戦闘を思い出すと高揚し、血が滾る。また戦いたいという想いが強いのだ。この矛盾した感情を異常といわず何と言う。

 明らかに常人とはかけ離れたこの思考回路にルシアは心の底から安堵した……よかった、俺は戦闘狂だと。昔から喧嘩をすることが好きだった。ルール無用の戦いに惹かれルシアの主体性(アイデンティティ)の一つでもあった。それが今回の戦闘によって失われてしまうのではないかと危惧していたが……

 降り続く雨が血ではなく、本当の雨だと気がついたと同時に処置した両腕の痛みにも気がつく。恐らく、興奮して戦闘中は痛みを感じなかったのだろう。ため息一つ吐き、今度はまるで違う悩みごとをしながら、けれどルシアらしい悩みを抱えて帰路につく。



 この怪我が完治するまで戦えないな……と。


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