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気がついたら学校が戦場と化していました
第2話 担任教師は暴君女
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 俺と宮居が大人しく席に座っていると「早く席につけー、つかないとブチ殺すぞー」
穏やかならぬ発言とともに先生らしき人物が教室に入ってくる。
 長い黒髪をポニーテールにした綺麗な女性だ。スタイルもいい。だが、明らかに異常なのはその美人教師が両手にガトリング砲を持って教室に入ってきたことだ。いや、あの発言まじっぽいよこれ。
「おいそこの貴様。早く席に付け」先生が指をさしながら言う。で、言われた人というのが…はい、清水だね。ご愁傷様。短い付き合いだったけど楽しかったぜ。
「……はい」清水はさっきの事を引きずりながら席に戻る。
「あー、コホン。今回、この1年A組の担任を務めることになった風霧凛花(かぜきりりんか)だ。皆、私のことは風霧先生、または凛花様と呼べ。わかったな?」
 自己紹介で自分を様付で呼べって言った奴初めて見たよ。まあ、そんな呼び方するやつ居るわけが……
「はいっ!凛花様は今付き合っている人はいますか!?よかったら俺を奴隷にしてください!」
いたよ、担任教師を様付で呼ぶ奴。そしてそれは頭の痛いことに俺の隣の席の清水だった。
 こいつ、清水大地は口を開かなければ容姿端麗、スポーツ優秀、頭脳明晰の完璧超人なのだが、口を開けばただの気だるそうな年上好きM変態高校男子だ。ほんと、口さえ開かなければ……。
「この私が話している時にゴチャゴチャうるせえんだよポンコツ!」
 あーあ、風霧先生怒っちゃったぞおい。
 風霧先生は清水に歩み寄るといきなり頭を鷲掴みにし、清水を持ち上げた。
おいおい、清水は体重が軽いほうだがそれでも45kgぐらいはあるぞ。それを片手で……。
 そんなことを俺が考えていると清水の頭からミシミシという危険な音が聞こえてきた。
大丈夫なのか?あれ。俺が本気で心配しているのを尻目に清水は恍惚とした表情で凛花様の匂いがするー、などとほざいていた。俺の心配を返せ。
 そんなこんなで風霧先生のお仕置きタイムが終了し、後頭部から微妙に出血しながら清水が席に座る。本格的にあいつは精神科に行った方がいい。まだちょっと嬉しそうな顔して風霧先生を見ているからな。もう末期だ。
「次からは頭を握りつぶす勢いでやるから覚悟しておけ」そう言って風霧先生が教室を出て行く。
「あっ!待ってください凛花様!」清水がそれを追いかけようとするのを宮居と全力で止めた。

 入学式を受けに俺らは体育館へ向かった。その道中、宮居の話が気になった。今まで見てきた校長を凌駕する校長、どんな奴なんだという興味とそれに対する恐れが俺の中に半々くらいであった。
 
 そう言えば、話は変わるがこの学校と友人、新しい日本の法律について話すのを忘れていた。
まずはこの学校、南坂工業高校についてだ。この学校は元々はただの工業高校だったのだが、新しい法律の制定と
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