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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第3話 親子のカタチ
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はドリュアス領やや北の緯度まで伸びて居ます。ドリュアス領と、そのすぐ西にあるクールーズ領が、魔の森に食い込む形ですね。南はガリア国境まで広がっています。それ以上広がらないのは、ラグドリアン湖西部国境沿いの、ブレス火山とテール山脈に阻まれて居るからですね。広さだけなら、トリステイン王国の約20分の1に達しています。
ご理解いただけただろうか? とてつもなく、広いのです。
幸い下手に森に手を出さなければ、大きな被害が出る事は無い様です。が、馬鹿な貴族は何処にでもいます。非常に心配ですね。
「さて、魔の森についてはこんなものですか?」
おっと、いつの間にか、かなり時間が経っていた様です。今日は此処までにしましょう。資料を元に戻し、さっさと寝室に帰ります。すると書庫の入り口に、誰か立っている事に気付きました。
……ん? ミーア? 何時からそこに居たのですか?
服を引っ張っても、反応が無いので放っておく事にしました。
その日、何故かミーアはメイド長に叱られてました。
次の日の夕方、父上がモンモランシ領から帰って来ました。母上と一緒に、父上を迎えます。早速結果を聞く為に、執務室へ移動します。今回は母上も回復しているので、一緒に話を聞けます。
先程から少し気になって居るのですが、父上は何かイライラしているようです。もしかして、当たりだったのでしょうか?
「結果から言おう。やはり空振りだった」
しかし父上から出てきた言葉は、私の期待を裏切るものでした。
「それにしては、何かイライラしている様ですが?」
私の言葉に母上が頷いて居ます。ひょっとして、何かあったのでしょうか?
「原因はこの秘薬だ。この秘薬自体は、何処にでもある物だった。それを、あんな法外な値段で売りつけるとは、馬鹿にしているとしか思えん。本来この秘薬は、1エキューでお釣りがくる程度の価値しか無いのだ。それを、半額で40エキューだと? ふざけるな!! しかも、本来の用途が儀式後の魔法陣など、魔力を含むインクを落とす為の洗剤だ」
父上が、まくしたてる様に言いました。相当、頭に来ているようですね。母上も笑顔ですが、雰囲気がやたらと怖いです。
父上と母上が、怒るのも良く分かります。しかし、このまま聞き流す事は出来ない事実があります。
「待ってください。母上この秘薬を飲んだ時、体調が回復したんですよね?」
母上はキョトンとしながらも、すぐに返事をしてくれました。
「ええ。確かに薬を飲んだ後、体調が回復したわ」
「何故だ? この秘薬は人間には、毒にも薬にもならないと聞いたのだが」
暫く3人で、うんうん唸ってみました。
そして私に、引っかかるものがありました
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