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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第3話 親子のカタチ
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「それより、腹は減っていないか?」

 私は素直に頷きました。父上が声をかけると、少ししてから麦粥を使用人が持って来てくれました。年相応の振りをする為、大人しくミーアに食べさせられました。

「父さんはこれから、モンモランシ伯の所へ行かねばならない。おとなしく留守番してるんだぞ」

「あい」

 とりあえず、年相応っぽく返事をしてみます。

 食事が終わり、使用人達が後片付けの為退室しました。

「ギルバート。これをお前に預ける」

 二人だけになると、父上が鍵を渡してくれました。

「これは書庫の鍵だ。蔵書量はハッキリ言って少ないが、今のお前には十分な量だろう」

「ありがとうございます」

 この後父上は、直ぐに出かけて行きました。見送りの際、グリフォンに騎乗した父上は凄く格好良かったです。

 私は早速書庫に来ました。確かに蔵書量は少なく、全部で50冊前後くらいでしょうか? 種類は、初級魔法入門から上級魔法書・ルーン文字大全等の魔法関連の書籍。亜人幻獣図鑑などの辞典。また、イーヴァルディの勇者等の物語小説もありました。

 正直に言うと、どこから読もうか迷ってしまいます。そこで別の棚の方に目を向けると、地図などの資料が収められている棚が有りました。資料はラベル付のトレイに小分けにされ、よく整理されていました。そのラベルの中に、こう書いあるトレイあったのです。

 ……魔の森 と。

 気になったので、見てみる事にしました。幸い棚の下方の段に置かれていたので、私でも十分届く高さでした。一枚一枚、手書きで書かれた資料をめくって行きます。結果分かった事は、原作で名前が出てこないのが、不思議だという事でした。分かりやすく、まとめてみましょう。

1.魔の森とは、多種多様な幻獣・魔獣・亜人の住処である。
2.最近は、落ち着いてきたが今も拡大を続けている。
3.切り開こうとすると、亜人が襲いかかってくる。
4.森に火を放ったり大きな音を出すと、幻獣・魔獣が集まって来る。(当然その後に戦闘になる)
5.幻獣・魔獣が、森外で暴れると便乗して亜人が出てくる。
6.亜人が森の外で暴れると、そこから木が生えてきて森が一気に広がる。
7.永い時間をかけて、非常に広大な広さになっている。

 なんですか? このとんでもない森は。国も下手に手が出せず、これ以上広がらないよう防備を固めているだけですか? ……しかし、これだけではいまいち広さが伝わらないですね。

 トリステイン王国、ほぼ中央に位置する王都トリスタニア。トリスタニアの南、ガリア国境とのほぼ中間に位置するラ・ロシェール。ラ・ロシェール南西に、位置するドリュアス領。東端は、このドリュアス領の直ぐ南まで伸びています。西は海に達していて、北
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