暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第2話 今後の考察と告白
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はないか。そして、名前にするなら強そうな方が良いではないか?」
(父上。いくらなんでも流石にそれは無いです)
私は思わず心の中で、突っ込みを入れてしまいました。父上はこのままでは言い負かされると思ったのか、オーギュストに視線で援軍要請をしました。流石のオーギュストも、目を逸らして拒否しました。アンナも同様に目線を逸らします。
「そもそもマースとレオは男性名。アストレアは女性名です。どうして性別と反対の名前を付けたがるのですか?」
母上が畳みかけます。平坦な声が非常に怖いです。
「子猫ならキティでは駄目なのですか?」
父上はぐぅの音も出ません。母上の完全勝利で決着がつきました。そして私は、父上に止めを刺します。黒い笑みが出ないように注意しながら父上に近づき、その服を手で引き振り向いてもらいます。自分を指さし、首をかしげながら……
「女の子?」
と、聞いてやりました。父上、完全撃沈。ザマーミロ。
その後、すぐに父上と母上で話し合い。妹の名前が、決定しました。
アナスタシア・キティ・ド・ドリュアス
うん。まとも? と言うか許容範囲内です。キティ(キャサリンじゃないのと言う突っ込みは控えます)は如何かと思いますが、意味は目覚める子猫もしくは復活する子猫でしょうか?
アナスタシアは、目覚める女・復活する女という意味があったはずです。この名前には、父上と母上のトラウマが多分に反映されているのに私は気付きました。
妹を囲み、幸せそうにしている父上と母上……そして使用人達。本来なら、5年前には既にあったかもしれない光景。
これ以上、この家が踏みにじられては堪りません!! なら、危険だろうと何だろうとやります。父上と母上は、絶対に受け入れてくれる筈です。元々、話す予定だったのです。もう、躊躇何か出来ません。今更“可能性があるだけかもしれない”なんて、言い訳も出来ません。
そうです。もしこの小瓶の中身が原因で姉上と僕が死んだのなら、もうこの家は目の敵にされています。一刻の猶予も無いと言って良いでしょう。
父上が軍務に戻る前に、マギの事を話します。
そして、この小瓶の中身を調べてもらいます。
……そう。絶対に。絶対にです。
小瓶を握る手に、ギュッと力がこもりました。
……認めます。手が震えているのです。やはり私は拒絶されるのが怖いのです。
次の日から父上と母上は、妹に独占されてしまいました。正直に言うと、ちょっと嫉妬を覚えます。こちらとしては“心の準備をする事が出来る”ので、ある意味ありがたいのですが、今なら妊娠を打ち明けられなかった母上の気持ちが少しだけ理解できます。
父上と母上が話しているのを聞きました
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