暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第2話 今後の考察と告白
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に秘薬を飲んだのですか? 商人がそんなに値引きするのでしょうか? むしろ今回の様なケースなら、吹っ掛けて来るはず。そんな甘い商人が、王宮に出入りできるほど出世できるのでしょうか?)
私は思考の海に落ちそうになりましたが、なんとか踏み止まります。
「まあ、……今回は使う暇が無かったがな」
と、父上は笑いました。
「せっかく譲ってもらったのだがな」
そう呟きながら、父上はポケットから小瓶を取り出しました。
(現物が有る? 確認できないかな?)
そんな事を考えていると……。
「おぎゃゃゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!」
突然、赤ん坊の泣き声が部屋に轟きました。父上は驚いて、小瓶を取り落とします。
しかし父上は、私と小瓶をほったらかしにして母上の元へ走って行ってしまいました。
(それから、父上。……マースは男性名です)
そんな事を考える私の目の前に、父上が取り落とした小瓶が転がっていました。
ただ今、屋敷の中はお祭りムードです。産まれたのは女の子でした。父上は先程から目尻が下がりっぱなしです。
(私の時もこんな感じだったのかな?)
等と感慨にふけってしまいました。
「坊ちゃん、仲間外れでお寂しいですかな?」
声をかけて来たのは、老執事のオーギュストでした。その隣には、メイド長のアンナもいます。二人とも、笑顔を隠し切れていませんでした。
(プロ根性か? 仕事中とは言え、こんな時くらい堂々と笑えば良いのに)
等と思ってしまいました。
「坊ちゃんの時は、もっと大騒ぎだったのですぞ。旦那様曰く、星の奇跡の子ですからな」
(その星の奇跡の子って、恥ずかしいから止めて欲しいのですが……)
オーギュストは、とうとう笑顔が隠しきれなくなりニヤニヤ笑いだしました。つられたのか、アンナも笑顔になります。オーギュストの話は、まだまだ続く様です。
「今回も旦那様は、私達使用人にご温情を下さるでしょう。恐らく坊ちゃんの時と同じ、特別手当と交代での休暇ですかな。私も急に孫娘の顔が見たくなりました」
(あーあ。嬉しそうな顔しちゃって)
「おぎゃゃゃぁぁぁーーーーーー!!」
その時、赤ん坊の泣き声と共に、和やかなムードが吹き飛びました。爆心地は父上と母上の様です。何故か思いっきり睨み合っています。
「あなたは、ネーミングセンス無さ過ぎなんです」
妹をあやしながら、母上が平坦な声で言い切ります。
「そんなことは無い」
声を荒げる事なく、父上が負けじと言い返します。
「この子を見て。どうしてレオなんて名前が出てくるんですか?」
「何を言う、子猫のように愛らしいで
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