暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第2話 今後の考察と告白
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が僅かに震えていました。

 次に話し始めたのは、母上と何故喧嘩になったかです。なんでも私を身ごもった時も、母上は妊娠を隠したそうです。しかしその時は、使用人が気付き直ぐにバレました。今後絶対に、妊娠は隠さないと約束したそうです。

 しかし今回も、母上は言い出せませんでした。一人目で知った絶望は、消えたわけではなかったのです。そして、二人目の時の周りの過剰な反応も、母上を引かせました。言わなければと思いつつも、言い出せなくなってしまったのです。そうこうしている内に、前回発覚した時より経過が進んでしまい、更に言い出せなくなる悪循環に陥ります。結局父上が気付くまで、母上は言い出せませんでした。そこから口論になり、大喧嘩に発展。しかし当然ながら父上は、妊娠した母上を攻撃できませんでした。結局母上は、一方的に父上をボコボコにして家に逃げたそうです。

 あまりの内容に、絶句してしまいました。

 しかも上司と同僚は、かなり初期の段階で母上の妊娠に気づいていたそうです。父上が気がついた時には、フォローは全て終わっていたのが、その証拠となるでしょう。

「私はそんなに鈍いのかな?」

 そんな父上の言葉に、目を逸らすことで返事をしてあげました♪

 話は私の事に移りました。私が産まれた時も、すぐに産声を上げなかったそうです。あまりの事態に私ごと母上を抱きしめ、当てつけのように爛々と輝く星に向かって叫んだそうです。「我が子を返せ」……と。

 その瞬間星が強く光り、私が泣き始めたと言うのです。父上は私の事を「星の奇跡の子」と、言いました。その時の父上は、本当に嬉しそうでした。

(だから先ほど星に祈っていたのですか。……それよりも気になるのは、僕と姉で死亡状況が酷似し過ぎている事ですね。とても偶然とは思えません)

 私はそう思いがらも、話を止めようとは思いませんでした。

 続いて上司や同僚達が、如何に無理をして協力してくれたか長々と話してくれます。

(父上は、本当に良い上司と同僚に巡り合えたのですね)

 そこでは、私も感謝の念で胸が一杯になりました。まだ父上の話は続きます。

 次はある商人の話でした。その商人は、王宮に出入りを許される程の大商人だそうです。その商人ペドロは、平民を差別しない父上と母上を気に入ったらしく、いつも割引をしてくれるそうです。

 母上が一人目を妊娠中に、体調を崩した事があったそうです。ペドロはどこかでその話を聞きつけ、態々妊娠中でも使用できる珍しい秘薬を持ってきてくれたそうです。しかも料金半額で譲ってくれたと言うのです。母上は、秘薬を飲むと随分と楽になったと言っていたそうです。

 ペドロは私の時も今回も同様に、同じ秘薬を半額で売ってくれたそうです。

(母上が妊娠中
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