暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第2話 今後の考察と告白
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事のオーギュストが対応しています。オーギュストは、何度も同僚らしき人に頭を下げていました。同僚らしき人は、笑いながら「気にするな」と言っています。結構良い人のようです。

 少しだけ話が聞こえましたが、名前はゼッサールと言うらしいです。あれ? マンティコア隊の隊長ですか? あんまり、ごつく無かったですし髭面でもないですね。結構若いみたいですが、同一人物なのでしょうか?

 同僚らしき人は忙しいらしく、父上を引き渡すとすぐに帰ってしまいました。

 父上はそのまま母上のところに連行されます。そして、母上の前に立った父上は一言。

「すまなかった。……その、怒鳴ったりして悪かった」

 と言って、頭を下げました。

「……いいの。最初に約束破ったのは、私なのだから」

 母上は、そう言って首を横に振りました。そして、熱い抱擁を交わしています。

(この馬鹿夫婦、この大事な時に喧嘩してたのか?)

 私はこの状況に呆れてしまいます。見るとオーギュストさんは溜息をついていました。他の使用人達も一様に疲れたような顔をしています。

(まあ、一件落着かな? 後は、赤ん坊が無事産まれてくれれば……)

 そう思い、母上と弟か妹の無事を祈りました。

 まあ、メイドに抱っこされたたままじゃ格好つかないんですけどね。



 それから、二日後に陣痛が始まったのです。早々に父上と私は、部屋の外に放り出されます。心配ですが父上と私には、待つ事以外に出来ません。正直に言わせてもらえば、父上の挙動不審ぷりは目を見張るものがあります。

 先程から立ったり座ったり。扉の前をウロウロしたり。私を抱き上げては下ろしてみたり。トイレに行っては直ぐに戻ってきたり。何故か、星に向かって祈り始めたり。(何をやっているんでしょうか? この人は)

 そして終には、私を連れて隣室へ入ります。話をしていれば、気分がまぎれるとでも思ったのでしょう。私に向かって、今の自分の思いを吐露して行きます。正直に言わせてもらえば、勘弁してほしいです。

 そしてヒートアップしてきた父上は、危険な発言(始祖ブリミルの否定)をし始めます。

(この……似た者夫婦)

 気が済むまで話を聞くと、父上は少し冷静になったようです。

「本当は、もっと大きくなってから話すつもりだったが……」

 と、区切りました。

(はいはい、どうせまた同じ話を聞かせるつもりでしょう)

 私が投げやりにそう思っていると、父上はぽつぽつと話し始めました。

 最初の話は、母上が気にしていたあの子の話でした。あの子の名は、ユリア・マース・ド・ドリュアス。そしてその子は、産まれても産声を上げる事なく逝ってしまったそうです。その時の事を思い出したのか、手
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