スーパーロボット大戦OGs
0087話
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ている人の良いクエルボが俺の言葉にすぐに頷ける訳もなく、結局顔を背けてしまう。
「そんな、嘘。セロ博士……」
信用していたクエルボが自分の言葉を肯定してくれない。それがどれ程の衝撃を引き出したのかは分からないが、まるで電源が切れたかのように気を失ってしまう。
「オウカ!」
慌ててオウカへと駆け寄ろうとするが、量産型Wに動きを押さえられていてはただの科学者であるクエルボが抜け出せる筈もない。
「構わん、離してやれ」
ヴィンデルの命令を聞いた量産型Wがクエルボを離し、部屋の隅で待機する。
「ヴィンデル、クエルボ博士の説得は俺に任せてくれないか?」
「構わんが、自信があるのか?」
「ま、駄目なら駄目で構わない。その時は今まで通りの状況に戻るだけだ」
「そうか、なら任せたぞ」
ヴィンデルは、クエルボの説得を俺に任せるとそのまま量産型Wを連れて部屋を出て行く。その後ろ姿をチラリと見てから、クエルボへと近づいていく。
「ラーダ・バイラバン」
「っ!? どこでその名前を!」
オウカを抱いたまま驚愕の表情で叫ぶクエルボ。俺の口から出た言葉は、それ程に彼の意表を突いたのだろう。
「被験体にして、教え子にして、同僚にして、恋人、か。複雑な関係だな。彼女は今、月にあるマオ社でマン・マシン・インターフェイスの研究をしている。……もっとも、カウンセラーのような仕事も多いらしいが」
「マオ社に……」
「ちなみにDC戦争やL5戦役の時はハガネやヒリュウ改に協力していたそうだ」
「それを僕に教えて、どうしろというのですか?」
訝しげな顔で尋ねてくるクエルボを無視して、さらに口を開く。
「そしてアラドとラトゥーニもハガネやヒリュウ改で行動を共にしている。このまま行けば元スクール生同士で戦う事になり、クエルボ博士にしてもラーダと矛を交える事になるだろう。……それでいいのか?」
「だが! 僕は既にここで許されない研究をしてきているんだ! それを忘れて彼らに協力しろと!? 出来る訳がないじゃないか!」
「お前のその行動に、オウカを巻き込むのか?」
「そ、それは……」
「このまま行けばオウカはアギラにいいように玩具にされて、結局は救いを得る事なく逝ってしまうだろう。そもそも幾らブーステッド・チルドレンとは言え、所詮はただの人間。ゲイム・システムはその身に余る」
「あ、あなたは一体……? 何故そんな事まで知ってるんですか?」
「知ってるか? 世の中には誰も知らない筈の事を知っている人物がいる。それがたまたま俺だったという事だ」
「あなたは、ラーダと同じ予知能力を?」
「さて、それはどうかな。まぁ、俺の話はいいだろう。それよりもお前が何も行動しなければ、今俺が言った未来が現実になる。そ
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