ゴルゴンの終焉
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・・出来るんですか?」
不安そうに聞いてくるステンノ。
「無論だ。出来ない事は口にはせんよ。だがそれをやるのならば、本当の意味でお前らが変わる必要があるがね」
「・・・・・・・・るわよ」
「ん?」
わかってはいるがワザと聞き返す。
「変わってやるわよ!自分のことは自分でする!戦えはしないけど、私に出来ることならなんだってするわ!」
「私もです。今まで押し付けてきたことをするだけでアノ娘が戻るのなら、喜んでやらせて戴きます」
・・・・・・・・・・・・・・決意は堅いようだな。
「よかろう。ならばもう一度やってみるがいい。ラストチャンスだ!」
【起こった出来事を変更する能力】『全現撤回』
突如、眩い光が発生する。
『『キャ!』』
そして、収まったのを確認するように目を開けると。
倒れているメドゥーサ。
『『メドゥーサ!』』
思わず駆け寄る2人。
「・・・・・・・・・・私は」
寝ぼけているメドゥーサ。二人が泣きながらしがみ付いていることが理解できない。
「ね、姉様?どうしたんですか!どこかお怪我でも」
「いいえ、違うわ。嬉しくて泣いてるのよ」
「ええ。良かった。本当に良かったわ」
今はそっとしといてやるか。
そう思って、『遜罪証明』で神殿の居間に跳んだ。
メドゥーサ視点
最初はわけがわからなかったが、徐々に記憶が戻り、姉様たちとまた泣いた。
ようやく落ち着いて居間に入ると、私を助けてくれた流儀がいた。
「お!もう落ち着いたか?」
「ええ。ご心配をお掛けしました。それと、有り難うございます」
私たちは心からの感謝をこめて頭を下げる。
「やめてくれ。俺は俺のやりたいことをやっただけだ。礼を言われる筋合いではない」
こういった礼を言うと、必ず彼は目を背けてお決まりの台詞を言う。
「ま、紅茶でも飲んでゆっくり話そうや」
「そうですね。私、淹れてきます」
そう言って台所に向かうと、
「「待って」」
「どうしました、姉様?」
二人に呼び止められる。その姿は初めて見るもので、言いだそうとするが、途中でやめてしまうという行動を繰り返す。
「あ、あのねメドゥーサ。私たち、これからは出来ることなら自分でやっていこうと思うの」
「だから、私たちにも出来そうなことを、教えてくれないかしら?」
ビックリした。どれくらいビックリし
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