ゴルゴンの終焉
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「そのままの意味さ。今ならそんなことにはならずにすむ」
「それと、これから1年ほど旅に出る。メドゥーサにはお前たちから伝えておけ」
そう言い残して俺は空間に穴を開けて出て行った。
メドゥーサ視点
流儀が出て行った。
寂しくはあったが元々姉様たちと住んでいたから辛くはない。
でも、一言くらいは言ってくれても良かったのではないか。
イラついているのに今日も挑戦者が来た。
鬱憤を晴らすために今日は石にせずに嬲り殺した。
意外と憂さ晴らしになる。これなら石になった人間を運ぶこともないから楽だ。
次の日。
今日も人間が来た。
今日は投げた。重たい装備だったのか、溺れて死んだ。
1週間。
今日は手足を縫いつけて絶望させながら殺した。
1ヶ月。
きょうはちをすすった。おいしかった。
さらに1ヶ月。
「やめなさいメドゥーサ。
挑みに来た人間が命を落とすのは自業自得でしょう。けれど、それを娯楽にしてはいけないわ」
ねえさまにおこられてしまいました。
でも、次かラ次へとやってくるのです。キリがないので、かんたんに済ます為に、コツをつかもうとシコウサクゴ。
思いついた罠がうまく機能すると、ちょびっとだけおかしくて、
「――――――貴女の魔眼は戒める為のもの。決して、恐怖を与えるものではないのです」
でも、いままで私をなじってきたあいつらが、わたしにおびえるのは、正しい逆転のカタチであり。
「―――――・・・・・・・・●●を口にするのはやめなさい。私が、近頃の貴女は恐ろしいと怯えているわ」
どんなに悪名をひびかせても人間共は不撓不屈。姉たちは私をしかり、
私も、なんだかカタチが変わってきたカラダを見せるのがはずかしくて、大好きだった姉たちからは離れていって。
けっきょく、ひとりになってしまい。
さびしくてかなしくて、マダカマダカと、あたらしい生け贄を欲しがって。
そういえば、はじめは。
――――――――――生け贄は自分たちの方だったのに、と真っ赤になってワラウのでした。
そうして半年。
「メドゥーサ?何所に行ったの、もう戻ってくる時間でしょう?」
それは、何度目かの|仕事(殺し)のあと。
「ほら、早く出てきなさい。私が素敵な贈り物をいただいたのよ。今日は特別に、貴女にも分けてあげるわ」
彼女はいつものように、姉たちを力ずくで奪おう
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