ゴルゴンの終焉
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おお勇者よ、汝が男であるならば引き返せ。ここは最果ての島、絶世の美女が巣食う魔の楽園。
えー、悪いことは言わないから、女神なんざに手を出すなっつー教訓みたいな島なのですよ・・・・・?
ま、俺は月の王と天才魔術師を娶ったけどw
そんな俺は今。
「外の世界なんて久しぶりー!」
メドゥーサと買い物に来ています。
発端はメドゥーサの一言。
「この服、姉様のお下がりなんです」
流石にあの服では圧迫されて胸の成長が・・・・ゲフン!キツイだろうから食材を買うついでに買いに来たのだ。
最初は自分みたいなデカ物が・・・・・・・とか言ってたけど無理矢理来させた。
「お!これいいんじゃないか?」
「そ、そうですか?」
「あとコレとコレと・・・・・・えぇいメンドクサイ!全部買おう」
「え!でもそれは勿体ない・・・・」
「いいんだよ。金は神殿から投げ捨てるほどあるんだから」
実際スキルを使えば金などいくらでも出てくる。
「あ、これもいいな」
「いくらなんでも使い過ぎです!」
そんなこんなで洗濯籠1つ分くらい買って帰った。
「ただいまー」
「ただいま帰りました」
「「お帰りなさい」」
「あらメドゥーサ。随分と買い込んできたわね。何を買ってきたの?」
「流儀が私に服を買ってくれたんです!」
スッゴイ嬉しそうに姉たちに話すメドゥーサ。
それを普通に「良かったわね」と言えないのがこの二人である。
「あら、貴女みたいなデカ物に合う服が良く見つかったわね。良かったじゃない」
「流儀。メドゥーサに買い与えて私にお土産がないなんてことはないわよね?」
馬鹿どもが。
「土産なんぞあるわけないだろ。それとステンノ。お前はもう少し言い方ってもんを知らんのか」
「お土産ないの!?」
「知らないわ」
「ハァ。メドゥーサ、今日の夕食は任せるぞ」
「ええ、わかりました」
珍しく、本当に珍しくメドゥーサはスキップしながら台所へ向かった。
「さて、ちょっと話したいことがある」
「あら、珍しいですね。貴方がそんなことを言うなんて」
「・・・・・・・何かしら?」
エウリュアレは不機嫌だ。
「メドゥーサのことだ。お前ら、いい加減態度を改めたらどうだ?」
「努力はしています。ですが・・・」
「今更私と私が優しくしたらあの娘がどう思うかわからないし」
「・・・・・・・・・・そうか。だが一つだけ忠告しておこう。このままでは全てが壊れるぞ」
『『どういうこと(ですか)?』』
二人の声には若干の怒気が含まれている。
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