暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第1話 カルチャーショック!!母上何か隠していませんか?
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、泣けばなんとかなります。問題はターゲット(おまる)までたどり着けるかどうかです。ターゲット(おまる)が、格納場所として最も有力なのは一階の物置部屋です。現在位置は二階の寝室なので、どうやっても階段を通らなければなりません。また、使用人(エネミー)に発見された場合、現状では逃亡はまず不可能です。また、一度でも失敗すると監視がついてしまいます。失敗が許されんミッションです。私の体格を考えれば、今回のスニーキングミッションは困難を極めるでしょう。ですが私の人としての尊厳の為に、絶対成功させてみせます!!
−−−−一人脳内会議(ブリーフィング)終了−−−−

(よし、ミッションスタートだ)

 まずは、手早くベットから降ります。その際、転がって頭を打ちましたが気にしません。

(……すみません。本当は無茶苦茶痛いです。しかし私の人間としての尊厳に比べれば、この程度耐えて見せます!!)

 すぐにハイハイでドアに向かいます。壁立ちでノブに触ると、アッサリとドアは開いてくれました。(よし、ラッキー)そのまま壁歩きで、記憶の断片にあった物置部屋へと向かいます。が、目の前に最初の難所が待ち構えていました。

 そう……階段です。まず周りをよく観察します。階段には運の良い事に、手すりには手が届かないが階段一段毎に、手すりを支える支柱が立っていました。また、使用人(エネミー)の姿もありません。

 よし、今なら行けます。支柱に確りつかまり、一段一段慎重に下りて行きます。途中で二階の階段付近を、メイド(エネミー)が通過した時は、肝を冷やしましたが下りきる事が出来ました。

 後はこの廊下を渡り切れば、目的地に到着です。ここで気を引き締めなおし、伝い歩きで一路物置部屋へ向かいます。運の良い事に危惧していた使用人(エネミー)との遭遇はありませんでした。そしてようやく、物置部屋の扉を目の前でとらえました。しかしそこで、重大な見落としに気付いてしまいた。物置部屋に鍵がかかっている可能性です。くっ……なんて間抜けな。ですが、ここで諦めるわけには行きません。一縷の望みをかけて、扉を引っ張ってみます。するとなんと、大した抵抗もなく、開いてしまったではありませんか。しかも、入口のすぐ近くにターゲット(おまる)を発見したのです。すぐに床に座り、ハイハイ体勢移行し物置部屋に入ろうとした瞬間……。

(なんじゃこりゃぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!!)
「ああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 突然体がふよふよと宙に浮かび上がり、ターゲット(おまる)から遠ざかって行ったのです。全く信じられない、いったい何が起こったのでしょうか? 突然の事に理解が追いつきません。

 そして終点には、母上がいらっしゃいました。ふよふ
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