空白期(無印〜A's)
第二十四話 裏 (エイミィ、ユーノ、アリサ、すずか、なのは)
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て一安心といったところだ。
もっとも、ユーノとしては、己の責務を果たしただけだろうが、スクライア一族は、ユーノを時空管理局と協力して、事前に被害拡大を食い止めた功労者として称えられているため、己の責任感から休暇―――遺跡発掘終了後は休暇が与えられる―――を返上してまでジュエルシードを追ったことで、リーダーとしての責任感を評価していた。
さて、管理局から次元通信を借りていたユーノは、報告が終わった途端に暇になってしまった。なぜなら、時空管理局からしてみれば、ユーノは、ジュエルシードという時空管理局が管理するはずのロストロギアの事件に巻き込まれた被害者なのだから。アースラの中では時空管理局の局員ではなく、単なるお客さんなのだ。そんな彼がやることは殆どないといってもいい。
もちろん、アースラの内部には、長期間の航行に耐えられるように娯楽施設もあるのだが、自分は働いていないのに、娯楽施設で遊ぶというのは気が引ける上に、その施設で一緒に遊ぶような相手もいない。よって、ユーノが娯楽施設に顔を出すことは、殆どなかった。時折、気を利かせたクロノが誘うぐらいだ。
余った時間のほとんどをユーノは、自らの実益と趣味をかねた考古学的な書物を読む時間に当てている。現に、事件が解決してから彼が読んだ書物の数は、発掘の合間に読んだ本の冊数を軽く越えている。しかも、時空管理局の内部に保存されている書物が多数登録されているため、ユーノがスクライア一族にいる間には手に入らないような希少本もあるというのだから、ある意味では、ユーノにとっては幸せな空間ともいえた。
―――さて、今日はどの本を読もうかな?
そんなことを考えていたユーノの耳を突然、通信が入った呼び出し音が打つ。
はて? とユーノは首をかしげる。ユーノがいるのはアースラのゲストルームだ。通信自体は、誰でもできる。しかし、アースラの中でユーノに通信を入れてくる人物というのは限られてくるのだ。せいぜい、クロノかエイミィ、リンディぐらいのものだろう。しかし、彼らは、仕事中であるはずだ。自分に通信を入れてくるとすれば、事件の調書の類に関することであろうが、それは既に終わっている。
考えたところで、答えが出ないと悟ったユーノは、とりあえず通信に出てみることにした。
「はい」
通信の通話ボタンを押した後に出てきたのは、見慣れた顔。アースラのオペレータであるエイミィの笑顔だった。一体、彼女が何用だろうか、と考えたところで、ユーノの考えを読んだようにエイミィが口を開く。
『あ、ユーノくん、お友達から電話だよ』
お友達? スクライアの友達だろうか? とも思ったが、よくよく考えれば、スクライアの内部で次元通信なんて通信料がバカ高い通話ができるはずがない。ならば、考え
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