空白期(無印〜A's)
第二十四話 (蔵元家、幼馴染、男友人、担任)
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隣のクラスと仲良くする翔太が気に食わないという連中もいるようだし。やはりクラスという枠組みの中で隣のクラスと仲良くすることは、裏切りに感じるのだろうか。これが、普通の奴ならまだ納得がいったのだろうが、やはり翔太ということで、リーダーが靡いた、というのは納得がいかないらしい。
この歪みはまだ微々たるものだ。男子のほうもサッカー少年との諍い以来、段々と修復されているし、ゴールデンウィークが終わって以来、また彼も関係の修復しているようだから。
―――あいつはこれをどう捌くのかな?
あの小学生しからぬ態度を取る少年がどうやって、この状況を切り抜けるのか、京子からしてみれば、楽しみでしかなかった。上手くやって、雨降って地固まるもよし、修復不可能になって、対立するもよし。何事も経験である。平穏な日常は楽だろうが、成長しない。大きく成長するのは困難を乗り越えたときなのだ。
今でも小学生とは思えない態度を取る少年が、どういう風に成長するのだろうか? と考えると自然とこみ上げてくる笑みをとめられず、京子は車を運転しながら、クククッと小さく笑うのだった。
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