第七十五話 アイザム、死す
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。
「特に音楽は」
「まあ気分がいい時は聴いてみたら?ミレーヌもいるし」
「あの娘って確かあたし達と同じ歳よね」
「うん」
「胸もそんな感じだし」
「それ本人の前で言うとことだから止めた方がいいよ」
「いいのよ、どうせあたしも貧乳だし」
「私も」
「胸の大きさなんてどうでもいいんじゃないかな」
カトルはケロリとした顔で述べる。
「ほら、大きい胸だって小さい胸だってそれぞれ個性だし」
「随分知ったようなこと言うわね」
「僕には姉が二十九人もいますから」
「・・・・・・うわ、凄いわね」
それを聞いたアスカの顔が崩れた。
「それ作ったお父さんも」
「カトル君はマグアナック隊の人達もいるしね」
「彼等にはいつも感謝しています。何かあったらすぐに駆けつけてくれますし」
「本当にすぐにね。まあそれは置いておいて」
アスカはそう言いながら手で何かを移す動作をする。
「話が変な方向に行っちゃうから。けれどどうしたものかしら」
「バーム軍のこと?」
「そうよ。サコンさんなら大丈夫だと思うけれどね」
「そうだね」
彼等は待つ身として不安を抱いていた。ヒイロ達ですら内心ではそうであった。だがサコンはその中で粛々と調査を進めていたのであった。
「あの超弾性金属だが」
「ああ」
サコンは大空魔竜の会議室にいた。そこに豹馬や一矢達が集まっていた。
「結論から言うと破ることはできる」
「それは本当なのか!?」
一矢はそれを聞いて思わず立ち上がる。
「一矢、落ち着いて」
だがここでちずるに止められる。
「気持ちはわかるけれど」
「済まない」
めぐみにも止められる。一矢はそれに従いまた席に着いた。
「グランヴェールとガッテスの攻撃でそれがわかった」
「魔装機神の攻撃で」
「そうだ。超弾性金属と言えど分子で構成されているからな」
「つまり急激な温度差で分子結合を崩壊させるのですね」
小介が問う。
「簡単に言えばそうなる」
「つまりあれか」
豹馬がそれを聞いて言う。
「冷たい水を浴びて熱い風呂に入ったら身体が痺れるのと同じだな」
「そういうことじゃないですけど」
「あれっ、違うのか」
「まあここはサコンさんのお話を聞きましょう」
「ああ」
小介に言われて黙って話を聞くことにした。サコンの話は続く。
「それでだ」
「はい」
「その急激な温度差を与えることで超弾性金属の効果を無効化する」
「それでゾンネカイザーを破ることができるんだな!?」
一矢はまた問うてきた。しかしサコンはそれに対して首を横に振る。
「いや、残念だがそれだけじゃ駄目だ」
「どういうことなんだ」
「超弾性金属は回復力もまた尋常なものじゃない」
サコンは言う。
「それを受けてもものの数秒で回復してしまう」
「じゃ
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