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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十五話 アイザム、死す
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「このギメリアは俺の最後のメカ戦士に相応しい」
そして言う。
「必ずや貴様を倒し、勝利の栄光の中で我が生涯の幕を閉じさせてもらおう!」
「ならば俺も!」
一矢も言った。
「この拳に命をかけて戦おう!」
「行くぞ!」
「来い!」
二人は激突した。まずは爪と拳が撃ち合う。
「ヌウッ!」
「クッ!」
ダイモスの右肩が、ギメリアの左肩がそれぞれダメージを受けた。
「やるな」
「そちらこそな」
両者は再び睨み合いをはじめた。容易ならざる相手だと再び思い知らされた。
「だがこの程度で」
「やられるわけにはいかぬ」
そして再び互いに攻撃を仕掛ける。それが暫くの間続いた。
ダイモスもギメリアもダメージを受け続ける。だが両者はそれでも戦い続けた。退くつもりはどちらもなかった。
両者は互角だった。腕は全く同じだった。だがここで違いが出た。
アイザムの身体であった。アイザロン粒子に蝕まれた彼の身体は今にも倒れんとしていたのだ。そしてそれが出た。
アイザムは身体のバランスを一瞬だが崩してしまった。
「ヌッ」
「今だ!」
そして一矢はそれを見逃さなかった。すぐにフリーザストームを放つ。
「しまった!」
「アイザム!」
それを見たリヒテルが叫ぶ。だが遅かった。
ファイアーブリザードも来る。ギメリアは忽ちのうちに天高く飛ばされてしまっていた。
「これで!」
一矢は身構えていた。
「喰らえーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
そして拳を繰り出した。それで全てが決した。
「アイザム!」
「リヒテルか」
だがアイザムもギメリアもまだ生きていた。友の声に応えた。
「済まぬ、リヒテル」
最後に詫びた。
「俺は。何の役にも立てなかった」
「そんなことはない!」
だが彼はそれを否定した。
「そなたは充分に闘った!」
「いいのだ。これが全てだ」
だが彼はその言葉を遮ってしまった。
「俺は負けた。それが全てだ」
「アイザム・・・・・・」
「竜崎一矢よ」
彼は今度は一矢に顔を向けた。
「見事だ。御前程の男は。宇宙には二人といない」
「アイザム・・・・・・」
「勝てはしなかったが御前の様な素晴らしい男と最後に闘えたことは。俺にとっての最後の栄光だ」
彼は一矢を認めた。だからこそ言った言葉であった。
「敵でなければな」
これが一矢への最後の言葉であった。
「ではリヒテル、お別れだ」
口から血を出した。顔には死相が浮かんでいる。
「御前は俺の生涯で唯一人の友だった」
「アイザム・・・・・・」
「そして最後に言っておく」
「何をだ」
「暗黒四天王には。注意しろ。ではな」
「アイザムーーーーーーーーーーーーッ!」
爆発が起こった。アイザムはその中に消えた。リヒテルの親友にしてバームきっての天
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