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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十四話 ファルコン壊滅の危機
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「そなたが地球攻略の新しい司令官なのか」
「その通りだ」
「馬鹿な、アイザム博士がここに来るなどと」
バルバスもライザもそれを見てさらに動揺していた。
「バームで最高の頭脳を持つと言われる天才科学者が」
同時に彼はリヒテルの親友であった。それを知らぬ者もバームにはいなかった。
「御前は司令官を解任された」
「何だとっ」
リヒテルはアイザムにそう言われて激昂した言葉を出した。
「今日からは私の部下として働いてもらう。いいな」
「馬鹿を申せっ」
だがリヒテルはそれを認めようとはしなかった。
「余には命よりも重い誇りがある」
彼は言う。
「アイザム!海底城が欲しくば余と決闘いたせ!」
そう叫んで剣を抜こうとする。だがそれはバルバスとライザが止めた。
「お止め下さい、リヒテル様」
ライザが止める。
「アイザム殿の命令に従わぬのは大元帥への反逆ですぞ」
「ええい、黙れ!」
だがリヒテルはそれを聞こうとしない。
「例えオルバン大元帥の命令であろうと聞けぬものがある!」
彼は叫ぶ。
「余はバーム星十億の民の為に命を捨てると誓ったのだ!それを果たせぬのならばその前に死を選ぶ!」
(リヒテル)
アイザムはそんな彼を見て心の中で呟いた。
(変わっていないな)
そして暗黒星団の将軍達に対して言う。
「そちらの話はそれで終わりか」
「うむ」
「もう話すことはない」
「それではな。ではまた」
そしてモニターを切った。それからリヒテルと向かい合う。
「さあアイザムよ剣を取れ!」
リヒテルはなおも叫んでいた。
「そして余と勝負致せ!」
「リヒテル、御前が昔通りで安心した」
「何だと!?」
アイザムの思いもよらぬ言葉にリヒテルは目を見開いた。
「リヒテル、俺を殺せ」
そして彼はこう言った。
「オルバン大元帥には俺は地球に来てすぐに事故死したとでも言え」
「どういうことだ」
「新任の総司令官である俺が死んだとなれば御前が引き続き任務に就く他あるまい」
「どういうことだ、アイザム」
リヒテルはアイザムのその思いも寄らぬ言葉にさらに目を動かせた。
「御前は余の為に死ぬつもりなのか」
「ここに来る時にオルバン大元帥に言われた」
彼は言う。
「御前が命令に従わぬ時は殺せとな」
「馬鹿な」
リヒテルはそれを聞き首を横に振る。
「オルバン大元帥は余の忠誠を何だと思われているのか」
「俺にそんなことができるものか」
彼は言う。
「御前を。友人を殺すことなぞ。俺にはできぬ」
「アイザム・・・・・・」
「リヒテル、御前は俺にとってかけがえのない、唯一無二の親友だ」
そしてまた言った。
「そんな御前とバームの為なら俺は喜んでこの命を捧げよう」
「余を助けてくれるというのか?」
「そうだ」
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