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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十二話 クワサン=オリビー
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った。
「ふむ」
シャピロは戦場を冷静に見ていた。そして自軍の戦闘機達が次々に撃墜されていくのも確認していた。
「やはり尋常な相手ではないな」
「やけに冷静だね」
戦艦のモニターにネイが出て来た。
「ネイ=モー=ハンか」
「こっちもかなりやられてるけれどね。何か策はあるのかい?」
「策か」
「あんたは策士だって話じゃないか。今それを見せてもらいたいもんだね」
「策はここぞという時に使ってこそ価値がある」
シャピロはネイに対してこう答えた。
「今はその時ではない」
「ヘン、出し惜しみかい」
「生憎私は挑発に乗るつもりはない」
だがシャピロはそれには取り合わなかった。
「今は只の様子見だ。頃合いを見て退こう」
「余裕だね、それだけ派手にやられてるのに」
「所詮地球の戦力なぞ知れている」
彼は落ち着いた言葉で続ける。
「何時でも潰せる。我々は言うならば猫だ」
「で、地球が鼠だってわけかい」
「そうだ。鼠を始末するのを楽しんでいるだけだ」
「それじゃあ精々猫のふりを続けるんだね」
ネイはシャピロに対してやや冷たい言葉を送った。
「それで足下を救われない様に祈るよ。前の時みたいにね」
そう言ってモニターから消えた。シャピロは彼女が姿を消すと急にその顔を歪めさせた。
「言える時に言っておくがいい。後になって後悔しないようにな」
彼のプライドが見えていた。だがそれに気付いたのは彼以外にはいなかった。
戦いは続く。しかしその中でもダンクーガはシャピロの乗る戦艦に次第に近付いていた。
「そこを動くな、シャピロ!」
忍は左右に剣を振る。それで敵を払っていく。
「ここが貴様の墓場だ!覚悟しやがれ!」
「ここまで来たか藤原」
シャピロはダンクーガを見据えて言った。
「よく来た。それは褒めてやろう」
「ヘッ、手前になんか褒められても嬉しかねえぜ」
「そうか。では何が望みだ」
「わかってる筈だ、手前の首だ」
彼は言う。
「覚悟しやがれ!この断空光牙剣で決めてやるぜ!」
「生憎私は貴様にやられるわけにはいかない」
だがシャピロはそれに対してクールな言葉で応じた。
「私はこれから銀河の神になるのだからな」
「また言ってやがるな」
リュウセイがそれを聞いて侮蔑した様に呟いた。
「神だ神だってそんなに偉くなりたいのかよ」
「分不相応な野心だな」
レビも言った。
「あの男は。昔からそうだった」
「らしいな」
ライが応える。
「それは聞いていた」
「そう、自分以外の存在を認めない」
「人間としては最低な奴だな」
「バルマーにおいてもそうだった。そこはシロッコと似ていた」
「シロッコと」
カミーユがそれに反応する。
「そうだ。互いに敵視し合っていたがな。そこは同じだった」
「つまりあ
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