第七十一話 決戦!大海獣
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ウセイ」
彼はリュウセイに顔を向けてこう言った。
「元気そうで何よりだ」
「あっ、こりゃどうも」
リュウセイはそれを受けて言葉を返す。
「教官も元気そうで何より。ところで」
「私がここに来た理由だな」
「そうですよ、何でまたいきなり」
リュウセイは問う。
「いつもそうやっていきなり出て来ますけれど。今回はどうしたんですか?」
「今回もっていつもああなの?」
「どうやらそうみたいですね」
アクアがエクセレンの言葉に答えた。
「イングラム少佐といえば神出鬼没ですから」
「うわ、何か昔のアニメのニヒルな味方みたい」
「みたいじゃなくてそのものですよ」
アクアはさらに言う。
「だってこの前の戦いじゃ途中から最後の方まで敵だったんですから」
「うわあ、何てベタな展開」
エクセレンはそれを聞いて苦笑いを浮かべていた。だがイングラムは当然ながらそんな彼女には気付くこともなく平然とリュウセイに顔を向けていた。
「私が今回御前達の前に姿を現わしたのは」
「はい」
「御前達の前に恐るべき敵が姿を現わそうとしているからだ」
「あの蛸のことですか?」
リュウセイはそう言って海にいるドラゴノザウルスを指差した。
「今あれで困っているんですけれど」
「あんな軽いものではない」
「軽いねえ」
エクセレンはそれを聞いてまた言った。
「あれの何処が軽いのかしら」
「私が見ているのはもっと大きなものだ」
「大きなもの」
「そうだ、詳しい話は後だ。まずは」
そう言いながら前に出る。
「この場を切り抜けるとしよう。私も協力しよう」
「よし、教官が来たからには百人力だぜ」
リュウセイはイングラムが前に出て来たのを見て声をあげた。
「ガンガンやるぜ、ガンガン」
「では私に続け、行くぞ」
「了解」
アヤがそれに応えた。
「皆行くわよ」
「うむ」
「何かリュウセイに引っ張られている気もするがな」
マヤとライも頷いた。ライはいささか複雑な顔であったが。
イングラムの後に四機のSRXチームのマシンが続いた。彼はそのままドラゴノザウルスに向かっていた。
「軽いものとは言っても何とかしないわけにはいかない」
彼は言った。
「行くぞ」
そしてガン=ファミリアを出した。そしてそれで攻撃を仕掛ける。
それは海中にいるドラゴノザウルスを的確に撃った。これで今までその動きを止めていなかった怪物が一瞬だが動きを止めた。
「ギャオオオオオオオオオオン!」
「よし、今だ!」
リュウセイはそれを見逃さなかった。
「一気にいくぜ皆!」
「ええ、わかったわ!」
まずはアヤがそれに頷く。
「援護は任せろ」
ライも言う。
「そして私もいる。一気に終わらせるぞ」
レビも。四人は同時に攻撃を放った。
まずはストライク=シー
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