第七十一話 決戦!大海獣
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ら攻めるのがいい。これは基本だね」
「なら」
「しかしそれは危険を伴う。君自身にね」
「私のことなら」
「ロゼ」
マーグはロゼの言葉を遮るようにして言った。
「君は自分の身をあまりにも軽んじ過ぎる」
「ですがそれが」
「君の言いたいことはわかる。だが私はそうは思わない」
「・・・・・・・・・」
ロゼはマーグの話を聞くうちに沈黙してしまった。黙って話を聞いていた。
「君に何かあっては悲しむ者もいる。だからそんなリスクの高い作戦は採りたくはない」
「ですが」
「それなら超能力を使って潜入すればいい。工作の方法は幾らでもある。いいね」
「・・・・・・わかりました」
「その際はまた伝える。だが今はその時ではないんだ。わかったね」
「はい」
敬礼で応えた。ここまで言われては従うしかなかった。
「どちらにしろここで彼等の強さを正確に把握しておきたい」
そしてマーグはまた言った。
「メギロートをさらに出そう。いいね」
「了解」
とりあえずは武力偵察を続けることになった。だがロゼはマーグに対して心の中で思った。
(優し過ぎる)
と。かってのラオデキアの様に非情な指揮官の多いバルマーにおいてはこれは異様なことでもあった。
(その為指揮官としては)
しかし彼女は何故かそれを批判する気にはなれなかった。むしろそんなマーグの側に常にいたいとさえ思えるようになってきようとしていた。しかしまだそれには自分では気付いてはいなかったのであった。
その間にも戦いは続いていた。バルマーはさらにメギロート部隊を送りロンド=ベルに攻撃を仕掛けていた。その間にドラゴノザウルスはゲッターポセイドンやテキサスマックの攻撃を受けながらも徐々に海岸に近付いてきていた。
「まずいな、これは」
ブライトはドラゴノザウルスの状況を見て呟いた。
「このままでは上陸されてしまう」
「ダイザーに向かってもらいましょうか」
「マリンスペイザーを出していないのにか」
トーレスにこう返す。
「ここは一時誰かに乗り換えてもらって。これは危険ですよ」
「それも手か。どうするべきか」
「ネッサーも今は手が離せませんし」
見ればブンタのネッサーもガイキング達と共にバルマー軍にあたっていた。当初はドラゴノザウルスに当たっていたのだがバルマー軍が増えるにつれてそちらに向かったのである。
「ううむ」
「ここはスペイザーしか」
「仕方ないか。ではデュークとマジンガーチームの誰かに通信を入れよう」
「はい」
その通信を入れようとした時だった。突如としてラー=カイラムの前に白い光が現われた。
「光!?」
「これは一体」
皆思わずそれに目を向けた。その光の中からアストラナガンがその黒い姿をゆっくりと現わしてきた。
「イングラム教官」
「暫く振りだな、リュ
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