第七十一話 決戦!大海獣
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り忘れてると思ってたわ」
「前から思っていたが御前俺を何だと思ってるんだ?」
「まあ固いことは言いっこなし」
「それに時間があったら本当に泳げるしね」
ルーも口を開いた。見れば彼等はかなりリラックスしている。
「けれど水着あったっけ?」
イーノがポツリと呟く。
「僕今洗濯中ですぐ着れるの持っていないよ」
「ナデシコで貸してくれるよ」
モンドが彼に答える。
「あっ、そうなんだ」
「結構派手な水着もあるよ。ユリカさんがこの前着てたやつ」
「ああ、あのピンクのビキニか」
ビーチャがそれに反応してきた。
「またあれは凄かったよな」
「ユリカさんプロポーション抜群だしね」
イーノが頷く。
「目の毒だったよ、本当に」
「おいおいドモン、一番驚いていたのは誰だよ」
「いいじゃないか、そんなこと。ジュドーだって」
「お、俺はだなあ」
ジュドーは向きになって返す。
「別によお。ユリカさんは何かなあ」
「歳が離れてるしね」
ルーが言った。
「そう。ちょっと高嶺の花ってやつだよ」
「意外だね、ジュドーがそんなこと言うなんて」
エルはそれを聞いてクスリと笑った。
「誰彼構わずってわけじゃなかったんだ」
「その前にユリカさんにはアキトさんがいるだろ。あの時だってよお」
「アキトさんにベタベタだったもんね」
「あの格好で抱きつくんだもの。見ているこっちが驚いたわ」
「まあその天真爛漫さがユリカさんなんだけれどな」
「ちょっとどころじゃなく天然だけれどね」
「まあな」
「それにしてもハワイの海って綺麗だね」
「ああ」
ジュドーは今度はプルの言葉に応えた。
「ここまで綺麗だと。何か見ていて落ち着くな」
「少し切り取ってお部屋に飾りたいね」
「ああ、できたらいいな」
プルツーがそれに頷く。
「二人でな。何時までも見ていたい」
「そうだね。シャングリラまで持って行こうよ」
「ジャンク屋に飾ってか。いいな」
「あそこにいる蛸も持って行ってね」
「蛸!?」
一同はプルのその言葉に反応した。
「蛸って・・・・・・何のこと!?」
「まさか。海まで大分あるし」
エルとルーは少し驚いて窓を覗いた。
「見える筈ないって」
「そうそう、幾らニュータイプでも」
「ガンダムファイターじゃないんだから」
「けれどいるよ」
プルは今度はビーチャとモンド、イーノに対して言った。
「ほら、あそこに」
「いるな、確かに」
プルツーも加わった。そして二人で海のある一点を指差す。
「一体どんな蛸なんだよ。化け物かよ」
ジュドーも首をかしげながら窓を覗き込む。皆顔を寄せ合って窓の外にある海を見ていた。
見れば確かに蛸がいた。プルはそれを見て誇らしげに胸を張る。
「ほらね、いたでしょ」
「確かに」
一同そ
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