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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十話 ネリー=リバイラル
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             第七十話 ネリー=リバイラル
勇はこの時深い闇の中にいた。目が覚めているのか眠っているのかすらもわからない。ただ深い闇の中にその身を置いていた。
不意に誰かの声が聞こえてきた。それは彼に向けられていた。
「勇」
彼の名を呼んでいた。
「勇」
その声は聞いたことがあった。彼がよく知っている声であった。
「姉・・・・・・さん・・・・・・?」
勇はその声に問うた。すると穏やかな返事が返ってきた。
「そうよ」
あの好戦的な声ではなかった。優しく、包み込む様な声だった。
「そんなところで寝ていたら風邪をひくわよ。お茶を入れたらいらっしゃい」
「うん」
彼は頷いた。だがやはり彼は闇の中にいた。
「早くいらっしゃい」
「わかったよ」
気がつくと彼は家の中にいた。かって家族で暮らしていた家の茶の間であった。欧風の部屋であった。
そこには皆いた。父も母も。そして彼に顔を向けていた。
「皆いるんだ」
「何を言っているんだ」
それを聞いて父研作は不思議そうな顔をした。
「それに驚いたような顔をして」
「ちょっとね」
勇はこう答えて誤魔化した。
「今まで寝ていたから」
「そうだったのか」
「風邪には気をつけてね」
今度は母翠が声をかけてきた。
「寒くなってきたから」
「うん」
「それじゃあこれを飲んで温まりなさい」
また姉が声をかけてきた。
「風邪をひかないようにね」
「うん」
そして彼は姉からそのお茶を受け取る。それを口にした。その時であった。
「つっ」
不意に目が覚めた。見れば周りは雪原であった。他には何も見えない。だがここで雪を踏む足音が聞こえてきた。
「!?」
「気がつきました?」
「君は」
後ろを振り向く。そこにはら一人の少女がいた。
黒い髪と目を持つ少女である。彼女は勇を優しげな顔で見詰めていた。
「ネリー」
彼女は名乗った。
「御覧の通り女です」
「そりゃそうでしょうけれど」
勇はその言葉に戸惑いながら応える。
「ここは一体」
「アラスカの辺境です」
彼女は答えた。
「アラスカ、そうだ」
勇はそれを聞いてハッとした。
「俺はここに偵察に来て。それで吹雪の中迷って」
「そして私が見つけました。もう少し遅ければ」
「危なかったのか」
「はい。けれどもう大丈夫です。ブレンも」
「俺のブレンは。何処なんだ」
「今私のブレンが側にいます。怪我をしていますが大丈夫です」
「!?君もブレンを」
「はい」
ネリーと名乗った少女はにこりと笑って頷いた。
「ふふ」
「!?何で笑うんだ?」
勇はネリーが笑ったのを見て首を傾げさせた。
「貴方ばかり話しているから」
「おっと」
勇はそれを言われてようやく気付いた。
「御免」
「いえ、
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