第七十話 ネリー=リバイラル
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る・・・・・・どういうことだ」
勇はその言葉に何かの謎を見ていた。
「そんなことは関係ない!」
しかしそれは破られた。またジョナサンが叫んだのであった。
「誰かは知らないが勇と一緒に潰してやる!」
ネリーに向かってきた。
「そして貴様の罪と罰もチャラにしてやるよ!」
「お止めなさい、バロンズゥを操る人!」
だがネリーは臆してはいなかった。ジョナサンに対して叫ぶ。
「貴方は自分が思っている程の力はないのです」
「何だと!?」
「バロンズゥ、お帰りなさい、貴方のプレートに!」
「!?」
ここでジョナサンのバロンズゥの動きが止まった。
「どうした、俺のバロンズゥ」
ジョナサンは動きを止めた自分のバロンズゥに対して言う。
「何をビビッている、相手はたった一人のブレンだぞ」
「・・・・・・・・・」
バロンはその様子を見ていた。やはり一言も発しない。
「ネリー、俺のことはいい!」
隙が出来たのを見て勇が叫んだ。
「早く逃げるんだ!」
「馬鹿なことは言わないで」
だがネリーはそれを拒否した。
「ジョナサンという奴は普通じゃないんだ!」
「ユウ=ブレンを見れば」
ネリーはそれでも彼に対して言う。
「守らなければならないのは・・・・・・私とネリー=ブレンです」
(ユウ=ブレン)
勇はそれを聞いて自身のブレンに対して心で語り掛けた。
(甘えられるのか!?この厚意に)
ネリーはその間に勇の側に来た。そしてここで何かが聞こえてきた。
「!?」
「ネリーとか!」
ジョナサンはまたネリーに声をかけてきた。
「ユウ=ブレンを放して戦ってみろ!」
「嫌です!貴方達こそこの森から出るのです!」
ネリーはそんなジョナサンに対して強い気を向けていた。
「まだ言うのか!」
「ユウ=ブレン!」
勇は今度は声に出した。
「助けられず、助けられただけで」
ブレンに対して言う。
「そして落ちていく。いいのか、そんな運命で!」
「・・・・・・・・・」
「!?また」
勇の心に何かが聞こえてきた。
「何、生まれた時にオルファンに連れて行かれて辛かっただと」
「・・・・・・・・・」
ユウ=ブレンは言葉には出さない。勇の心に直接語りかけていたのである。
「それをオルファンから連れ出してくれて嬉しかった」
「・・・・・・・・・」
「太陽が見られて太陽がある宇宙を想像できて」
「宇宙の中のこの星・・・・・・。人間が地球と呼んでいる星のことがわかって嬉しかった」
「・・・・・・・・・」
「そういう中で生きてこられたのが喜びだ。けれど今何も出来ないのが・・・・・・」
「わかっているのなら何とかしろ!」
勇はここで叫んだ。
「クッ!」
しかしここで動いたのはジョナサンだった。彼は攻撃を仕掛けずにバロンの側に向
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