第七十話 ネリー=リバイラル
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・。それなら目の前にいない方がいいから」
「そうなの」
「なあネリーさん」
オザワが声をかけようとする。
「貴方の言いたいことはわかっています」
ネリーは彼に応えた。
「けれど、最期は一人ではありませんから」
「一人じゃない」
「はい。ですからいいです、私は」
「そうですか」
「ネリー」
また勇が声をかけてきた。
「俺達はここにいるべきじゃないよな」
「勇さん」
「ここから出て。別の場所に行かなくちゃいけないんだよな」
「はい」
ネリーはその言葉に頷いた。
「貴方達は大きな運命の中にいる・・・・・・。それはわかっていたわ」
「それじゃあ」
「今の動きは地球やオルファン・・・・・・そして大いなる存在の意思に大きな影響を与えているから」
(大いなる意思!?)
四人は心の中でそれに反応した。
(それは一体)
「ネリー」
それが気になった勇がまず声をかけてきた。
「はい」
「それは・・・・・・オルファンとは別の存在なのかい?」
「詳しいことは私にもわからないわ」
彼女はゆっくりと首を振って言う。
「けれど・・・・・・何かが目覚めようとしているのはわかるわ。この星に眠っていた何かが」
「この地球に」
「オルファンとは別に」
彼等にはそれが何かわからなかった。また一つ大きな謎が生まれたことだけしかわからなかった。
そして静寂の世界は終わった。突如として何者かの気配が感じられたのだ。タダナオがそれにまず反応する。
「敵か!?」
「何処に」
オザワがそれに続く。二人は辺りを見回した。
「あれだ!」
タダナオが指差す。そこには見慣れたシルエットがあった。
「あれは」
「勇!ブレンに乗って!」
「ネリー!」
ネリーが叫んでいた。
「時が来たから」
「わかった、それじゃあ!」
勇はそれに従った。すぐにブレンに向かう。
「私も!」
ヒメも続いた。そしてタダナオとオザワも。彼等はすぐにそれぞれのマシンに向かった。
「まさかグランチャーか?」
勇はブレンに乗って呟いた。
「ジョナサンなのか」
「フハハ・・・・・・フハハ・・・・・・」
得体の知れない笑い声が聞こえてきた。
「ヒャハハハハハハハハハ!」
「その笑い声、ジョナサンか!」
「そうだ、俺だあ!」
ジョナサンの声が返ってきた。
「久し振りだな、勇!」
「生きていたのか!」
「今の御前と同じようにな!やれよ、バロンズゥ!」
「バロンズゥ!?」
勇はその聞きなれない固有名詞にふと戸惑った。そしてそこに隙を作ってしまった。
「ヒャハハハハハハハハハ!」
ジョナサンはそこを見逃さなかった。一瞬で間合いを詰め謎の光を放ってきた。
「うわっ!」
突然の攻撃であった。さしもの勇もかわしきれなかった。その光をまともに受
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