第七十話 ネリー=リバイラル
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ン太達の顔が疑念に支配された。
「博士、それは」
「どういうことなの、父さん」
彼等はそれぞれ問うた。
「ビムラーって、守護者って何のことなの?」
「今は今のままでいい」
だが博士はそれに答えなかった。
「いずれわかることだ。そしてその時こそ」
「その時こそ」
「人類の新たな旅のはじまりとなるのだ」
「父さん!」
「ケン太、暫しのお別れだ」
博士は息子に対して微笑んでこう言った。
「また会おう」
そして姿を消した。後はケン太が幾ら読んでも姿を現わさなかった。
「ケン太」
サバラスはそんな彼に優しい言葉をかけた。
「博士は再びファザーの中で眠りにつかれた。呼び掛けるのはよそう」
「うん・・・・・・」
サバラスは彼が納得したのを確かめてから言った。
「君は博士の言葉通り旅を続けなければならない」
「旅を」
「そうだ。全ての答えを見つける為にだ。わかったな」
「そうですよ、ケン太君」
OVAも言った。
「OVA」
「ケン太君の旅はまだ終わりじゃないんですから」
「そうだな」
「わかったよ」
ケン太は二人の言葉に頷いた。
「僕は自分で答えを見つけ出すよ」
強い声で言った。
「それがこの旅の目的なんだから」
「そうだな。では私も行こう」
サバラスは立ち上がった。
「自分自身の旅に。また会おう」
「うん」
サバラスも発った。彼等は別れそれぞれの旅に向かった。ロンド=ベルの、そしてケン太の旅はまだ続くのであった。
第七十話完
2006・1・27
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