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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十話 ネリー=リバイラル
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いいけれど。私も楽しいし」
「楽しい。俺の言葉が」
「ええ。だって人とお話するのは久し振りだから。それでね」
「そうだったのか」
勇はそれを聞いて少し心が温かくなった。
「小屋へ入りましょう」
今度はネリーが声をかけてきた。
「もうすぐしたら吹雪が来るから」
「吹雪が」
「ええ。あそこに」
指差した。そこには小さな木の小屋があった。とても小さな小屋であった。
「そこに住んでいるんだね」
「はい」
彼女はまた答えた。
「一人で」
「そうよ。けれど気にすることはないわ」
彼女は言った。
「遠慮することはないから」
「有り難う」
「今は休むといいわ。貴方も貴方のブレンも疲れているから」
「俺のブレンも」
「ええ。だから今は休んで。そしてまた」
「うん」
勇はネリーに導かれ小屋の中に入っていく。ネリーはここで小屋の側に立っている二機のブレンのうちの黄金色の機体に声をかけた。
「お友達をお願いね」
「・・・・・・・・・」
そのブレンは答えなかった。ただ思わせぶりに光るだけであった。だがそれで充分であった。ネリーにはブレンが何を
言ったのかわかったからだ。二人は小屋に入った。
その頃タダナオとオザワはヒメと共にアラスカの上空を飛んでいた。そして勇を探していた。
「こりゃまずいな」
まずはオザワが言った。
「吹雪が出て来たぜ。どうするよ」
「これ位の吹雪ならどうってことはないだろう」
だがタダナオはそれを問題とはしなかった。
「レーダーもあるしな。それに俺のマシンも御前のマシンも全天候での戦闘が可能な筈だぜ」
「それはそうだけれどな」
「勇のユウ=ブレンもそうだったんだがな。どうしちまったんだ」
「きっと道に迷ったんだよ」
ヒメがここで言った。
「道に」
「うん、勇は子供だから」
ヒメは言う。
「だから道に迷ったんだよ。きっと今は親切な人のお世話になってるよ」
「だったらいいけれどな」
タダナオはそれを聞いて笑いながら言葉を返した。
「勇が無事ならそれにこしたことはないしな」
「そうだな。何処にいるやら」
「レーダーにブレンの反応はないか?」
「今のところはないな」
オザワはレーダーを見ながら返す。
「地上にも空中にも」
「レーダーの範囲を拡げるか」
「そうだな。最大にしてみるぞ」
「ああ」
やがてレーダーの範囲はアラスカ全体になった。するとヒメのものの他に二機程反応があった。
「おっ」
タダナオとオザワはそれを見て同時に声をあげた。
「見つかったぞ」
「うん、ここだね」
ヒメにもそれが何処かわかった。彼女のブレンもレーダーの範囲を拡げていたからだ。
「すぐに行こう」
「ああ、どうやら無事みたいだったな」
「うん」
こうして三人はレーダーの反応があ
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