第六十九話 ビムラーの動き
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ルナグールが突っ込みを入れた。
「いいところで無粋な突込みは止めてもらおうか」
「いや、じゃが本当のことだぞ」
「ゴッドネロスは消えたしわし等の軍もあらかたやられてしまった。残っておるのはわし等だけだぞ」
「何時の間に」
カットナルの言葉に気付き周りを見る。見れば確かにその通りであった。
「撤退するぞ、こうなっては仕方がない」
「名誉ある撤退か」
「そういうことじゃ。それでは闇に沈む者らしく」
「美しく退くとしよう。それではマドモアゼル=レミー」
「シーユーアゲイン」
最後にレミーが言った。こうしてドクーガは戦場から去って行ったのであった。
「終わったな」
「何ていうかとにかく騒がしい連中だな」
「まあ何となく憎めないところはあるがね」
鉄也と甲児、そして大介が口々に言う。
「何はともあれ戦闘は終わりだ。パナマ運河は守られた」
「それはいいけどよ」
だが甲児はまだ大介に対して言う。
「わかってるよ、甲児君」
大介も彼が何を言いたいのかわかっていた。
「彼等のことだろう」
「ああ。ビムラーが前より強くなってるよな」
「そうだな。これは一体どういうことなのか」
彼等の目はゴーショーグンに集中していた。そしてラー=カイラムに集まり話をはじめるのであった。
「正直に言うと俺達にもさっぱりわからないんだよな」
まずは真吾が言った。
「ビムラーのことは。俺達は気付いたらグッドサンダーチームになっていたわけだし」
「そういうえばそうだったな」
竜馬がそれを聞いて頷く。
「君達はそれぞれ複雑な事情があったとは聞いているけれど」
「まあね。大人には色々と過去があるのよ」
レミーがそれに応えて言う。
「まあそれは知っていると思うけれど」
「ああ」
万丈がそれに頷いた。その言葉通りグッドサンダーの三人は過去があった。
真吾は国際平和守備隊にいた。そしてレミーは娼婦の娘だった。キリーはサウスブロンクス出身でマフィアであった。
そして様々ないきさつでサバラスにスカウトされたのだ。あまり明るいとは言えない過去であった。
「俺達はただゴーショーグンに乗っているだけというところがあるんだ」
「詳しいことは私達にもわからないのよ」
「何とも妙な話だけれどな。どっちかっていうとサバラスの話だな」
「サバラスさんの」
ファがそれを聞いて呟く。
「それじゃあちょっと今すぐに確かめるというわけにはいきませんね」
「いえ、そうとは限りませんよ」
だがここでOVAが出て来た。
「OVA」
「サバラス隊長とは私が連絡をとることができます」
「そうだったのか」
「何でしたら今すぐにでもとりますが。どうしましょうか」
「言うまでもないことだな」
隼人が言った。
「こっちとしても聞きたいことだ。OVA、悪いが
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