第六十九話 ビムラーの動き
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した。
「そしてジョナサン=グレーンの姿も確認されています」
「ジョナサンも」
勇がそれを聞いて声をあげた。
「一体何を」
「勇、行った方がいいよ」
そこでヒメが声をあげた。
「ヒメ」
「何かある。絶対何かあるよ」
「しかし日本に行くから」
「いや、まだいい」
だがここでブライトはこう言った。
「日本に行くまでにはまだ時間がある。それにリクレイマーがいるとなるとそちらにも軍を向けなければならない」
「リクレイマーもまた私達にとって敵なのだから」
ミサトも言った。参謀である彼女の言葉はかなりの重みがあった。
「そうですね、ブライト艦長」
「ああ」
「それではすぐにアラスカに向かいましょう」
「アラスカかあ」
それを聞いてアスカが嫌そうな声を出す。
「どうかしたのかよ」
「ちょっとね」
甲児に言葉を返す。
「あそこすっごく寒いから」
「何言ってるんだよ、戦ってりゃそんなこと言ってられっかよ」
甲児はそんな彼女を笑い飛ばした。
「大体エヴァの中なら平気だろ。俺なんてマジンガーの頭にガラス一枚でいるんだぜ。それでも寒いなんて思ったことなんて一度もねえぜ」
「そりゃ馬鹿は風邪ひかないから」
「そうそう、何せ馬鹿は・・・・・・って何言わせやがる」
「けれどどのみち行かなくちゃいけないよ」
シンジはいつもの静かな態度で言った。
「リクレイマーも何とかしなくちゃいけないから」
「わかってるわよ」
アスカは嫌そうな顔のまま応える。
「それじゃあ行きましょ。仕方ないから」
「何か引っ掛かるけどまあいいさ」
勇は言った。
「まずは俺が偵察に出る。そして随時連絡するよ」
「いいの、一人で」
ヒメが心配そうに声をかけた。
「偵察だしな。何かあれば戻ってくるから」
「そう、だったらいいけれど」
「ヒメは心配し過ぎなんだよ。大丈夫だって」
「それなら」
「それじゃあな。行って来る」
「うん」
こうして勇は一人で偵察に出た。だがここで異変が起こった。
「勇が行方不明!?」
「ああ」
ブライトがヒメに答えた。
「今さっき無線が急に切れた。何かあったらしい」
「ジョナサンか?」
「いや、まだそう決めるのは早い」
ナンガがラッセに対して言った。
「それで無事なの?」
「それもまだわからない。どうなったのか」
「大変だよ、それ。すぐ探しに行こう」
「そうだな。すぐに捜索隊を出すとしよう」
「うん」
「それじゃあ俺達が行きます」
タダナオとオザワが出て来た。
「君達がか」
「はい、アラスカにも来たことがありますし」
「訓練でもよく飛びましたし。地理には詳しいです」
「そうか、では頼むぞ」
「はい」
「そしてヒメか」
「勿論私も行くよ」
ヒメは頷いた。
「私が行かな
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