第六十八話 集結!!七大将軍
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弄するというのか!」
「ほれ見よ、お主も外したではないか」
あしゅら男爵がそれを見て楽しそうに言う。
「もう少ししっかり狙わんか」
「貴様にだけは言われたくはないわ!」
今度はあしゅら男爵に対して叫んだ。
「わしを馬鹿にすることは許さんぞ!」
「馬鹿にはしておらん。事実を言っているだけだ!」
「何!」
二人は喧嘩をはじめた。最早ロンド=ベルへの戦闘よりそちらを優先させていると言ってもよい程であった。その間に彼等の指揮する戦闘獣達も次々と撃破されてしまっていた。
「奴等は何の為に来たのだ」
暗黒大将軍は戦いよりも喧嘩を優先させる二人を見て呟いた。
「さて」
これには部下達も答えられなかった。首を傾げるだけであった。
「ですが時間は稼げたかと」
「時間か」
暗黒大将軍はここに何かを見た。
そして今の自軍を見る。とても戦える状況ではなかった。彼は遂に決断を下した。
「作戦を中止する」
「中止ですか」
「そうだ、これ以上の戦闘は無駄に損害を出すだけだ。それは避けなくてはならん」
「わかりました」
「丁度我々も時間を稼げた。今が時だ」
彼はまた言った。
「全軍撤退、よいな」
「了解」
こうしてミケーネ軍は撤退を開始した。あしゅら男爵とブロッケン伯爵は意図せずして友軍を救ったのであった。
「待て、逃げるのかよ」
「逃げるのではない!」
あしゅら男爵が甲児に対して言う。
「兜甲児よ、これは逃げるのではないのだ」
男の声と女の声、両方で言う。
「じゃあ何だってんだよ!」
「これは名誉ある撤退だ。また会おうぞ!」
「二度と見たくはねえぜ!」
これが最後のやりとりであった。ブードもグールも撤退した。こうしてジャブローでの戦いは幕を降ろしたのであった。
「終わりか」
大文字は戦場からミケーネ軍がいなくなったのを確認して呟いた。
「何とかジャブローは防いだな」
「ええ」
それにサコンが頷く。
「もっとも連中のことですからまた何かしてくるでしょうが」
「いや、以後はこちらで何とかできるようになった」
「長官」
ここで岡が大空魔竜のモニターに出て来た。
「丁度君達の別働隊であるヘンケン艦長の部隊がこちらに向かってくれることになってね」
「ヘンケン艦長が」
「そうだ。以後は彼等にジャブローの防衛を担ってもらうことになる。君達はそのまま独立行動をとってくれ」
「わかりました。それでは」
「しかもタイミングがいいことにパナマ運河にまた敵が来ているそうだ」
「パナマ運河に」
言わずと知れたアメリカ大陸の要衝である。北アメリカと南アメリカを分ける場所でありここに造られた運河を通って多くの船が太平洋と大西洋を行き来する。アメリカがこの運河を作り長い間自分達のものとしてきた。その為にパナマの指導者を
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