第六十八話 集結!!七大将軍
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切り裂く。そして戦闘獣達が空中で二つに割れていく。彼等もまたその剣の腕をあますところなく見せていたのであった。
魔装機神達の攻撃がやはり決め手となっていた。ミケーネ軍は攻勢に出て来たロンド=ベルに対して守勢に回っていた。
「中軍が突破されました!」
暗黒大将軍の下に報告が入る。
「左右両軍共に壊滅状態!最早前線を維持できておりません!」
「水中部隊と航空部隊は」
「こちらも壊滅しております!そして遊撃軍も!」
「ヌウウ」
「将軍、どう為されますか」
それを聞いた腹心である獣魔将軍が問うてきた。
「このままでは我が軍は」
「後詰を投入せよ」
だがそれでも暗黒大将軍は冷静さを失ってはいなかった。落ち着き払った態度でこう指示を下した。
「それで戦線を再構築する。よいな」
「わかりました。それでは」
こうして最後の軍が投入された。だがそれでも勢いは戻らなかった。
暗黒大将軍が自ら前線に出て戦う。それでもミケーネの劣勢は覆らず戦いは次第に彼等にとって壊滅的なものとなろうとしていた。その時であった。
「フン、所詮その程度か」
「何!?」
何処からか声がした。
「ミケーネ帝国、口程にもないわ」
「誰だ、そこにいるのは」
暗黒大将軍はその声に対して問うた。
「ミケーネを侮辱することは許さぬぞ」
「安心せよ、我等とてミケーネの者」
「何だと」
ここでその声は我等と言った。
「助太刀に来たのだ。安心するがいい」
「ここは助けてやろう」
そして二つの移動要塞と戦闘獣達が姿を現わした。その二つの移動要塞を見た甲児が声をあげた。
「ブードとグールかよ!」
「久しいな、兜甲児よ」
男の声を女の声が同時に聞こえてきた。
「元気でいるようだな、何よりだ」
「あしゅら男爵!」
海にある移動要塞ブードには右半分が男、そして左半分が女の異形の者がいた。フードで全身を覆っている。
「そしてわしもいる」
空にある移動要塞グールからまた声がした。そこには自身の首を小脇に抱えた第二次世界大戦のドイツ軍の軍服を身に纏った男がいた。
「ブロッケン伯爵もかよ」
「フフフ、我等はミケーネの力により甦ってきたのだ」
「別に頼んだ覚えはねえぜ」
「貴様に頼まれるいわれはないわ!」
あしゅら男爵はその言葉にいきなり激昂してきた。
「貴様等への復讐の為に甦ってくたのだからな!」
「だから俺はおめえ等なんか呼んだ覚えはねえって言ってるだろ!」
「呼ばれてもおらぬわ!話がややこあしくなるから黙っておれ!」
「何だと!」
「甲児君も落ち着きなさいよ」
そんな彼をさやかが窘める。
「とにかく今は彼等は生き返った理由を聞かないと」
「そうだな」
「しかし敵から理由を聞くってのも」
「変な話だな、おい」
ダバとキャオがそう言い
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