第六十八話 集結!!七大将軍
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「お主も。かなり目立ちたがりだぞ」
「それは心外だな」
「まあ悪役は目立ってこそ華だ。では今回はわしだな」
「フン、まあいい」
ケルナグールも折れてきた。
「では今回は三人でメインを張ろうぞ」
「待て、三人か」
「よく考えればギガノスの前のバウドラゴンとの戦いはお主がメインではなかったか?」
「バウドラゴン、また古い話を」
「いや、つい最近じゃぞ。とぼけるでない」
「チッ」
「とにかくそろそろ作戦開始の時間なのだが」
ブンドルが腕時計を見ながら言う。豪奢な装飾が施されているスイス製の高給腕時計であった。
「おっ、もうか」
「ゴングが鳴るのだな」
「では行くとしよう。今回は三人でやろう」
「チッ、結局はそれか」
「まあよい。では行くとしよう」
「全軍発進」
ブンドルが指示を下す。
「目標はパナマ運河だ。いいな」
「我等も行くぞ」
カットナルも自分の部下達に対して言った。
「パナマで派手に暴れるぞ」
「わし等もじゃ」
ケルナグールも続く。
「パナマを粉々にしてやろうぞ。よいな」
「待て、今回は破壊工作が目的ではないぞ」
「おっと、そうだったか」
カットナルの突っ込みに応える。
「あくまで占領が目的だ。忘れるな」
「うむ、済まぬ」
「既にロンド=ベルが向かおうとしているという情報もある。警戒はするようにな」
「フン、あの連中も動きが早いのう」
「わし等程ではないがな」
「油断は大敵だ。では行くか」
「おう」
「待っておれ、ロンド=ベル」
「そしてマドモアゼル=レミー」
ブンドルはここで呟いた。
「私達の赤い糸の為にも」
目を閉じ紅の薔薇を掲げる。そして彼も戦場に赴くのであった。
ドクーガもまた動いていた。そしてロンド=ベルも。今アメリカ大陸の心臓部で双方の激突がはじまろうとしていたのであった。そしてそれを止めることはもう誰にもできなかった。
第六十八話完
2006・1・18
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