第六十七話 ジャブロー攻防戦
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第六十七話 ジャブロー攻防戦
ロンド=ベルはダカールから大西洋を渡りジャブローに向かっていた。彼等は海の上を通っていた。
「何か海の上通るのも久し振りだよな」
甲児が言った。
「今まで砂漠とか高原での戦いが続いたからね」
マリアがそれに合わせる。
「海の上は。何か懐かしいね」
「そういえばそうだな」
鉄也もそれに頷く。
「もっともマジンガーは海での戦いはあまり得意じゃないけれどな」
「ブレストファイアーが使えねえからな」
「ロケットパンチだけか。あとスクランダーカッターと」
「おいおい、それだけ使えれば充分じゃないか」
「大介さん」
「それに君達の能力が大きく関係するのがマジンガーじゃないか。そんなことを言ってどうするんだ」
「けど大介さんのグレンダイザーなんかマリンスペイザーと合体できるし」
甲児は大介に対して言った。
「それを考えるとかなり違いますよ」
「そうかな」
「それにグレンダイザーもパイロットの能力が大きく関係しますしね。今回は若しかしたら大介さんが主役かも知れないですよ」
「僕がか」
「ジャブローはアマゾン川流域ですからね」
「そういえばそうだったな」
「大介さんにも見せ場がねえと。ベガ星連合軍との戦い以来でしたっけ」
「メインで戦ったのはね。ロンド=ベルに入ってまだ間もないし」
「それじゃあ頑張って下さいよ。期待していますよ」
「何か照れるな。ところで鉄也君」
「はい」
鉄也は大介の言葉に応えた。
「今度の敵はミケーネ帝国だが」
「暗黒大将軍が来ているんですね」
「そうだ。彼等のことは君が一番よく知っていると思うが」
「ええ」
彼はそれを認めた。
「俺にとっちゃあいつ等は宿敵そのものですから」
その声も強くなっていた。
「かなりのことを知っているつもりですよ」
「そうか。なら心強い」
「多分今度は怪鳥将軍と魔魚将軍、そして妖爬虫将軍が出ているでしょうね」
「その三人か」
「はい。そして総指揮を執るのが暗黒大将軍です」
「七大将軍のうち三人をか」
「おまけにあいつまで。こりゃ激しい戦いになるな」
「甲児君にとっちゃそっちの方がいいでしょ」
「何でいつもこんなに簡単にわかるかな」
「だって甲児君ってすぐ顔に出るから」
さやかは答える。
「考えが簡単にわかっちゃうのよね」
「テレパシーとかじゃなくてかよ」
「私にはそんな能力はないわよ」
「タケルみてえにはいかねえか」
「タケルさんだって何でもdきるわけじゃないわよ」
「何かよお、顔もよくて運動神経もいいからな、あいつは」
「だからって万能ってわけじゃないでしょ」
「ははは、確かに」
「まあ甲児君もかなり超能力者みたいなところはあるわね」
「ジュンさん」
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