第六十七話 ジャブロー攻防戦
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司令部に入った。そしてそこで基地の責任者である岡と会った。
「よく来られました」
「はい」
大文字が一同を代表して挨拶を返す。
「ロンド=ベルが来られるとは。まさかとは思いましたが」
「ダカールのミスマル司令からの要請でして」
「あの方から」
「はい、御父様は太平洋区に向かって欲しいと仰っていました」
ユリカがそれに答える。
「太平洋区」
「何でも敵の動きが活発化しているそうで」
「確かにそうですな」
これは岡も認めた。
「それで三輪長官もカリカリしております」
「あの御仁もですか」
「宇宙人もミケーネもまとめて始末しろと。日本の総司令部は大変なようです」
「だろうな」
京四郎はそれを聞いて頷いた。
「あのおっさんがまともなことをやる筈がないからな」
「京四郎君」
「これは失敬」
大文字に窘められてここは引いた。
「このジャブローにも今のようにミケーネが来ておる」
「はい」
一同はまた岡の言葉に頷いた。
「そしてバルマーやガイゾックも。黙ってはいないだろう」
「あとバームも動きはじめているそうですけれど」
ここで一矢が問うた。
「それは本当ですか?」
「それも本当のことだ」
「やはり」
「火星の小バームはまだ大人しいようだがな。地上ではそうはいかない」
「リヒテルが」
「彼は地球人に対して激しい憎悪を抱いている。そうおいそれとは倒すことはできないだろう」
「厄介なことですな」
「太平洋は今までにない危機を迎えております。これは隠しようのない事実です」
「はい」
皆またしても岡の言葉に頷くしかなかった。
「まずはこのジャブローでの攻防戦ですな」
「はい。どうやら七大将軍が全員来るそうです。激しい戦いになるでしょう」
「ヘン、七大将軍が何だっていうんだ」
甲児はそれに対して強気であった。
「何人いようがマジンガーの敵じゃねえぜ」
「いや、それはどうかな」
だがそんな彼に対して大介は言った。
「大介さん」
「甲児君、確かにマジンガーは素晴らしいマシンだ」
「ああ」
「そしてパイロットの能力が大きく影響する。今の甲児君なら確かにかなりのことができるだろう」
「それなら」
「それでも限界がある。もう今のマジンガーでは甲児君の能力を完全に生かしてはいないかも知れない」
「何だって」
「君はそれだけパイロットとして凄くなったということなんだが。だが器であるマジンガーはその能力を収めきれないようになってきたんだ」
「馬鹿な、そんなことは」
「いや、どうもそのようだな」
鉄也もそれに同意してきた。
「鉄也さんまで」
「甲児君、今の君は無理をしてはいけない。さもないと大変なことになりかねない」
「何だよ、マジンガーを疑うってのかよ」
「違うんだ。今の君を完全に生
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