第六十七話 ジャブロー攻防戦
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するつもりはなかった。
「行くぜ!」
「来い!」
両者はまず剣を取り出した。
「マジンガーブレード!」
「死ねい!」
そして互いに斬り掛かる。剣が撃ち合い空中で火花が散った。
そのまま鍔迫り合いに入る。そしてジリジリと睨み合う。
「また腕をあげたようだな」
「そっちこそな」
鉄也は暗黒大将軍の言葉に返す。
「どうやら今までの戦いは無駄に戦っていたのではないな」
「そちらこそ。修業を怠らなかったらしいな」
「フン、それは当然のことだ」
彼は言った。
「わしは誇り高きミケーネ帝国の総司令官だぞ!そのわしが戦への備えを怠ると思うか!」
「では俺と倒す為に腕を磨いていたということだな!」
「そうよ!」
彼は言い切った。
「だからこそ今ここにいる!剣鉄也、貴様という最大の敵を葬る為にな!」
「じゃあ俺も見せてやる!グレートマジンガーの、そして俺の戦いをな!」
「では見せてみるがいい!このわしに!」
「言われずとも!行くぞ!」
一度間合いを離した。そしてマジンガーブレードを収め拳を向ける。
「ドリルプレッシャーパンチ!」
「何の!」
だがそれもあえなくかわされてしまう。
「クッ!」
「並の相手ならいざ知らずそれでわしが倒せると思うか!」
「何だと!」
「来い!ブレストバーンだ!」
「ブレストバーン」
言わずと知れたグレートマジンガーの切り札の一つである。胸から溶岩を放ちそれで敵を焼き尽くす。甲児の乗るマジンガーの必殺技ブレストファイアーの強化兵器である。
「そうだ。それでなくてはわしは倒せぬぞ」
「フン、誰が挑発に乗るか」
だが鉄也はそれを仕掛けようとはしなかった。
「ホウ」
「攻撃を仕掛けるのは俺だ。それを指定してくるということは何か考えがあるのだろう」
「さてな」
「むざむざ敵の策に乗る俺じゃない。ここは控えさせてもらうぜ」
「へえ、ここは何もしねえのか」
甲児はバータラーと激しい死闘を展開しながらこう言った。
「俺だったら速攻でブレストファイアーなんだけどな」
「そんなことするのはあんただけよ」
そんな彼にアスカが突っ込みを入れた。
「何も考えずに戦ってるって証拠じゃない。そもそもあんた何で戦ってるのよ」
「何でって決まってるじゃねえか」
「何よ」
「それはな」
「うん」
アスカは彼の次の言葉を待った。思わず息を飲む。
「格好いいからだ!」
「ヘッ!?」
それを聞いてアスカの顔が一瞬凍りついた。
「マジンガーに乗って戦うってのが格好いいから戦ってるんだよ!それ以外に何の理由があるってんだよ!」
「ふざけるのは止めなさいよ!」
我に返ったアスカは激昂した言葉を出した。
「あんた馬鹿ァ!?そんな理由で今まで戦ってたの!」
「じゃあどういう理由で戦えばいい
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